平野美宇の世界8位 40年ぶり快挙と国際卓球連盟HPが報道したこととは?
国際卓球連盟が2日、5月の世界ランキングを発表した。4月のアジア選手権シングルスで日本選手としては21年ぶりに優勝した平野美宇(エリートアカデミー)が前月からランキングを3つあげて自己最高の8位に浮上した。これまでは9位が最高だった。 さっそく国際卓球連盟のホームページは「40年間、成し遂げられなかった偉業で平野が自己最高」というタイトルで報じた。 「五輪と世界チャンピオンの中国の丁寧が依然として1位だが、4月は日本の17歳、平野美宇のものであることは疑いがない。無錫でのアジア選手権で、彼女は中国の最高の選手たちを破った」と、いう小見出しをつけて伝えた。 同記事では、4月のアジア選手権女子シングルスの準々決勝で平野が丁寧を破る大金星を挙げたことを「最初の2セットから逆転して丁寧を破り、著しい活躍をした後は、彼女は同じ経験をすることはなかった。朱雨玲、陳夢をストレートで破り、タイトルをものにした」と振り返った。 さらに「中国のトップ選手が3人揃って、主要な国際大会で他国の選手に負けるのは、いつ以来のことだろうか。ヨーロッパ卓球ユニオンのリチャード・スクルトンと話しをしたところ、1977年にバーミングハムで開催された世界選手権以来だろうということで我々の答えは一致した。なんと40年前である」と、歴史を掘り起こした。 平野がアジア選手権に優勝したときには、日本勢としては21年ぶりの快挙として報じられたが、公式ホームページは、主要な国際大会で、中国の上位選手3人ともに勝ったのは40年ぶりの快挙とした。40年前にイギリスのバーミングハムで開催された世界選手権では北朝鮮のパク・ヨンスンが中国勢に勝ったそうだ。 今回のランキングにも、その平野の40年ぶりの快挙が反映されていると、解説している。 「(1977年の世界選手権から)40年が経過し、新しい女子の世界ランキングが発表され、平野美宇は11位から自己最高の8位にあがった。彼女のこれまでのベストは昨年と今年1、2月の9位だった」 また平野は、Uー21の女子の世界ランキングとUー18のランキングでも、日本のリオ五輪代表だった伊藤美誠から1位の座を奪った。公式ホームページの記事は「いずれのリストでも伊藤は2位である」としている。