白樺学園に吉報 帯広農、喜び爆発(その2止) 21世紀枠で初 新たな歴史作りたい /北海道
<センバツ高校野球> 「ありがたくお受けいたします」。午後3時過ぎ、センバツ出場を知らせる電話連絡に、帯広農の二木浩志校長はしっかりとした声で応えた。校舎にはセンバツ出場決定を伝える懸垂幕。学校に集まっていた父母や在校生から、大きな歓声が上がった。 道内から21世紀枠で甲子園に出場するのは2013年の遠軽以来で、勝利したのは遠軽と02年の鵡川。いずれも1勝を挙げている。 二木校長は「帯広農が前回、甲子園に出場したのは82年夏。この時は初戦で敗れているが、今回はセンバツの舞台で1勝といわず、勝ち続けてほしい」と選手の活躍に期待した。井村塁主将(2年)は「道勢で果たしたことのない2勝を挙げ、新たな歴史を作りたい」と意気込んだ。 選手たちは実習などがあり、全員がそろうのは週末が中心。その際はグラウンドの雪を整地し、例年より早く実戦形式の練習に取り組んでいる。21世紀枠の候補校となったことで選手たちの意識も向上し、実戦に合わせて個々人が基礎練習にも力を入れる。 既に2月は兵庫県で合宿を予定している。前田康晴監督は「甲子園出場に向け、早めに実戦形式の練習を取り入れ、万全の準備で本番を迎えたい」と決意を新たにしていた。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇「なつぞら」モデル校に 帯広農業 1920年創立の道立校で、野球部は26年に創部し、82年夏の甲子園に出場している。地域のリーダーとなれる農業後継者を「農業科学科」「酪農科学科」など5学科で育てている。OBには2008年北京五輪から3大会連続で自転車競技マウンテンバイク代表の山本幸平さんら。19年にはNHKの連続テレビ小説「なつぞら」のモデル校になった。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇2019年秋の帯広農公式戦結果 <十勝地区Aブロック> 2回戦 13―1 足寄 3回戦 14―0 芽室 決定戦 9―1 帯広工 <全道大会> 1回戦 8―7 武修館 2回戦 7―3 札幌山の手 準々決勝 5―0 北海道栄 準決勝 2―11 札幌日大