「同時にプロポ―ズ」27歳娘と48歳母の本当の話
「それが今年の2月のことです。この人と結婚するんだろうな、いずれプロポーズしてくるんだろうなとは肌で感じていましたが、だいぶ早かったですね(笑)」 プロポーズされて承諾したのが翌3月半ばのこと。その日が長女の婚約とぴったり重なったことを冒頭のメールで報告してくれた。 「付き合い始めたことを娘たちには言っていなかったので、すごく驚いていました。当然ですよね(笑)。娘たちは私の再婚を歓迎してくれて彼にも『おめでとうございます』と挨拶をしてくれました。7月頃に入籍しようと思っていますが、その日も長女カップルと合わせるかもしれません。私と長女に刺激されたのか、次女まで『私も結婚する!』と言い出しています(笑)」
明るく責任感もある香澄さんは大手企業の管理職として働きながら2人の娘を育ててきた。ただし、香澄さんは淳一さんとの結婚後は大阪で働く彼に合わせるつもりで、兵庫の勤務先からは退職の準備を始めている。 「後任が育っていないのでなかなか簡単には辞められませんが、最終的には結婚生活を優先させてもらいます。彼からは『いてくれるだけでいい。家事もしなくていい。テレビを観ていればいい』なんて言ってもらっていますが、私は性格的に専業主婦は無理です。どんな仕事でもいいので扶養の範囲内で働くつもりです」
■求めるのは“誠実さと愛情” 淳一さんには大学生の真面目な一人息子がいる。将来的に一緒になりそうな「可愛らしい彼女ちゃん」もいる、と香澄さん。淳一さんの自宅はいずれ息子夫婦に譲る方針だが、香澄さんはまったく異論はない。 「子育ても終わったので、これから財産が欲しいとは思いません。いざとなれば自分が暮らしていくぶんぐらいは自分で稼げます。そう言えば、国立大学の法学部卒の彼からは最初の頃に『僕の学歴とかは聞かないんですか?』と不思議がられました。私は大学名や社名にも興味がありません」