【MLB】ドジャース・グラスナウ 右ひじの違和感再発で復帰に向けて後退か 「数日間様子を見る」と指揮官
日本時間9月14日、右ひじの故障で戦列を離れているタイラー・グラスナウ(ドジャース)は実戦形式の投球練習を行い、2イニングを投げる予定になっていた。しかし、グラスナウはフィールドに出る前にウォーミングアップで20球ほど投げたところで右ひじの違和感を訴え、ドジャースは実戦形式の登板を中止。戦列復帰に向けた大きな一歩となるはずだったが、右ひじの違和感が再発したことで、逆に大きく後退することになってしまった。デーブ・ロバーツ監督は「数日間様子を見るつもりだ」と話しており、現時点では戦列復帰の見込みは立っていない。 ドジャースのタイラー・グラスナウが今季7勝目を挙げる ロバーツ監督は「彼は右腕に違和感を感じただけだ」と語り、グラスナウの状態が大きく悪化した可能性を否定。「我々はこのまま続けるのは得策でないと判断し、実戦形式の登板を中止することにした。もちろん、これは(戦列復帰に向けて)後退したことになる。今後どうなるかわからないが、数日間様子を見て、彼が再び投げられる状態になるかを見極めたい」とした。 グラスナウは週末にMRI検査を受ける予定になっており、その検査結果次第で新しいスケジュールが判明することになるだろう。しかし、ドジャースのレギュラーシーズンが残り16試合という状況を考えると、グラスナウがレギュラーシーズン中に復帰できる可能性は極めて低くなり、プレーオフで登板できるかどうかも微妙な状況になってきた。マーク・プライアー投手コーチは「もう(時間的な)余裕は残っていないかもしれない。残念だ。今季投げられない可能性もあるし、そうなれば間違いなく大打撃だ」と話している。 故障が多い投手として知られるグラスナウはドジャース移籍1年目の今季、22試合に先発して9勝6敗、防御率3.49を記録。134イニングを投げて168三振を奪っているが、投球イニング数はすでにキャリアハイを更新している。プレーオフまでに復帰し、ジャック・フラハティ、山本由伸と強力先発3本柱を形成することが期待されていたが、それを実現させるのは難しそうだ。 よって、ドジャースはフラハティと故障明けの山本以外は計算できる先発投手がいない状況だ。離脱中のクレイトン・カーショウとギャビン・ストーンは間に合わない可能性があり、安定感を欠くウォーカー・ビューラーや経験不足のランドン・ナックをローテに入れなければならないかもしれない。プレーオフ進出は確実だが、投手陣には大きな不安を残している。