舟山久美子、「ギャルの神様」“くみっきー”としての苦悩「自分が好きなふりをしてきた」
モデル・タレント、実業家としても活動するくみっきーこと舟山久美子がPopteen卒業10年となる今年、10年ぶりに著書『ちゃんと自分を好きになる。』を発売した。ギャルモデル時代の苦悩、恋愛の失敗などを告白。いかにして現在の穏やかでブレないマインドにたどり着いたかを語った。同書から、「ずっと自分のことを好きなフリをしていた」という当時の心境と同書発売のいきさつをつづったエピソードを、一部抜粋して紹介する。 【写真】プールサイドで…ビキニ姿を披露した舟山久美子 ■「自分を好きになる」工夫 わたしは長い間、「自分が好き」なふりをしてきました。 16歳で雑誌『Popteen』のモデルとしてデビューし、「ギャルの神様」「渋谷認知度100%」とまで言われましたが、わたしは自分にマルをつけることができませんでした。 「“くみっきー”としてもっとこうならなくちゃ」「いつも完璧な自分でいなくちゃ」「わたしの幸せはこれじゃない」と、事あるごとに悩んでばかりいました。 27歳のとき体調を崩し入院。突然「何もしない時間」が訪れました。そこで気づいたのです。「このままじゃダメだ」と。 そこで、どんなところが変わりたいのか。それはなぜなのか、徹底的に自分と向き合い、心理学を学ぶなど試行錯誤を重ねていきました。 このとき「諦めずに、自分は変われる」と信じられたのは、わたしが「ギャル」だったから。おとなしくてクラスの“陽キャ”ではなかったわたしは、「ギャル」に憧れてメイクやファッションを変えていくうちに、ギャルらしいマインドになれた経験があったからでした。 いま、わたしは心からちゃんと、「自分が好き」だと言えます。こう言えるわたしになってから、以前のように自分にダメ出しばかりしたり、無理をして自分をいたずらに追い込むようなこともなくなりました。何より、悩むことがなくなり、いまのわたしは自分史上いちばん心地いいわたしだと断言できます。 この本には、わたしがどうやって「ちゃんと自分を好きになる」ことができたのか、そのために大切にしている考え方や言葉を詰め込みました。さらに、実際にマインドを変えていくためにみなさんにも考えてみてほしいことをノートにしたのが「わたしプランノート」です。わたし自身、いつも書くことで自分のマインドを整理しているので、みなさんにもぜひそれを経験してほしい!と思います。 人生はその人の選択の積み重ねです。悩んだり、自分の選択に自信が持てないでいる人の心を少し軽くしてくれる、この本がそんな存在になれば嬉しいです。