特別注意銘柄に指定 ウイルコ 雇調金不正受給受け
ウイルコホールディングス(HD、白山市)は、新型コロナ対策の雇用調整助成金(雇調金)を不正に受給した問題を受け、東京証券取引所から「特別注意銘柄」の指定を受けた。10月26日付。違約金1440万円の支払いも求められた。 特別注意銘柄は、管理体制に改善の必要性があり、投資家に注意喚起が必要な場合に指定される。東証が1年後にウイルコHDの内部管理体制を審査し、問題がなければ解除される。問題が認められた場合は上場廃止となる。 ウイルコHDは、2020年4月~23年1月に受給した雇調金6億7千万円を不正受給し、石川労働局に違約金と延滞金を含め全額を返還した。今年9月、専門家でつくる再発防止委員会を組織。同HDの担当者は北國新聞社の取材に「改善計画を策定し、信頼回復に努める」と話した。