【MLB】今季のMVP候補をMLB公式サイト記者陣が選出 ナ・リーグはドジャース・大谷翔平の名前も
2023年は2人の「怪物」がMVPを受賞した。ア・リーグは史上初の「10勝&40本塁打」を達成した大谷翔平。ナ・リーグは史上初の「40本塁打&70盗塁」を達成したロナルド・アクーニャJr.だ。もし2年連続でMVPを受賞すれば、2012~13年のミゲル・カブレラ以来の快挙となるが、ほかにも多くのMVP候補がおり、2年連続の受賞は容易なことではない。MLB公式サイトでは5人の記者が今季のMVP候補をピックアップ。ア・リーグ、ナ・リーグ、ダークホースの3部門で合計15人の選手が選出されている。 5人の記者のうち、マニー・ランダワ記者はナ・リーグのMVP候補に大谷を選出。ナ・リーグ移籍1年目であること、右ひじの手術の影響で登板できず指名打者専任となるためWARの数字が稼ぎにくくなること、といった懸念材料が指摘されており、ランダワ記者も「フルタイムの指名打者は1度もMVPを受賞していない。1993年のポール・モリター、2000年のフランク・トーマス、2005年のデービッド・オルティスはいずれも2位どまりだった」と述べている。 しかし、ランダワ記者は「その扉を破る可能性があるとすれば、それは大谷翔平だ」と主張する。「この二刀流のスーパースターが昨年9月に右ひじの手術を受け、2024年シーズンは登板できないと判明したとき、多くの人々は大谷が今年、3度目のMVPを受賞するのは難しいと考えただろう。しかし、今年の大谷はピッチングとバッティングの両方を考える必要がない。その結果、過去2度のMVPシーズンを上回るような打撃成績を残す可能性があるのだ」と打撃に専念する大谷の大活躍に期待を寄せた。 なお、ダークホース部門については、過去にMVPの受賞経験がなく、2023年のMVP投票で10位以内に入っておらず、2021年と2022年のMVP投票で5位以内に入っていない、という3つの条件を満たした選手のなかから選ばれている。 5人の記者が選んだ今季のMVP候補は以下の通り。 ◆マイク・ペトリエロ記者 ア・リーグ:フリオ・ロドリゲス(マリナーズ) ナ・リーグ:ムーキー・ベッツ(ドジャース) ダークホース:ロイス・ルイス(ツインズ) ◆サラ・ラングス記者 ア・リーグ:フアン・ソト(ヤンキース) ナ・リーグ:ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス) ダークホース:ウィル・スミス(ドジャース) ◆マニー・ランダワ記者 ア・リーグ:コリー・シーガー(レンジャーズ) ナ・リーグ:大谷翔平(ドジャース) ダークホース:アドリス・ガルシア(レンジャーズ) ◆ジェイソン・カタニア記者 ア・リーグ:アーロン・ジャッジ(ヤンキース) ナ・リーグ:フェルナンド・タティスJr.(パドレス) ダークホース:ライリー・グリーン(タイガース) ◆アンドリュー・サイモン記者 ア・リーグ:アドリー・ラッチマン(オリオールズ) ナ・リーグ:コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス) ダークホース:キブライアン・ヘイズ(パイレーツ)