低山×ひとっ風呂 自然と絶景 夏ハイク 静岡県西部編
■湖西連峰(静岡、愛知県境)⇒ホテルリステル浜名湖 歴史を感じる廃寺跡
静岡、愛知県境付近を南北に延びる湖西連峰は、なだらかな尾根歩きが楽しめる山として人気がある。湖西市北部の「おちばの里親水公園」に車を止め、同連峰の魅力の一端に触れるルートを歩く。 公園から山中に入ると、緩やかな上り坂が続く。道の脇には「豊川道」の石碑が立つ。静岡と愛知を結ぶ古道で、かつては人々がこの道を通って行き来していたという。 樹林を抜けて空が明るくなると、標高約350メートルの大知波峠に到着。国指定史跡の同峠廃寺跡が広がる。自然教室や森づくりなどの活動に取り組む、湖西フロンティア倶楽部の片山愛司事務局長(68)は「峠を歩くと広範囲に礎石の跡がある。文献は残っていないというが、大きな寺があったのでは」と往時の姿に思いをはせる。峠からは浜名湖方面の眺望が良い。 峠での休憩を終え、稜線[りょうせん]を歩いて富士見岩(標高415メートル)へ向かう。頂上部分に巨岩があり、よじ登れば格好の展望スポットだ。 公園に戻ったら近くの「ホテルリステル浜名湖」(浜松市浜名区三ケ日町下尾奈)に寄り、露天風呂からゆっくり湖を眺めよう。