このままだと非常にヤバい…。J2で大苦戦するチーム(1)大崩壊…。解任、突然の現役引退。目も当てられぬ泥沼
明治安田J2リーグが開幕し、各チームは8試合を消化した。J1昇格に向けロケットスタートを見せるチームがある一方で、勝ち点を積み上げることができず、今後に向け不安を残すチームも多い。今回は、開幕でつまずき黄信号が灯っているチームを6つ紹介する。
徳島ヴォルティス 順位:20位(勝ち点5) 成績:1勝2分5敗(7得点14失点) 監督:増田功作(暫定監督) 徳島ヴォルティスは、クラブ創設以来の危機に瀕している。 徳島はポゼッションサッカーをチームスタイルに掲げ、2022年にはレアル・ソシエダと育成業務提携を結んだ。近年は監督にスペイン人を招聘し、スペインのパスサッカーをクラブの軸として確立させてきた。 その流れが変わったのは昨季だった。ベニャート・ラバインが監督に就任するとスタートダッシュに大失敗。夏に解任され、吉田達磨監督が後任を務めることになった。 吉田監督は従来のパスサッカーではなく縦に早いサッカーを目指し、何とかJ3降格を免れることができた。しかし、吉田体制2年目の今季は巻き返しを図りたいところだったが、2年連続でスタートダッシュに失敗。チームの象徴である西谷和希が開幕2試合のみの出場と冷遇されており、サポーターのフラストレーションは募るばかりだった。 第7節で同じく今季絶不調のザスパクサツ群馬に敗戦すると、サポーターの怒りが爆発。この非常事態を受け、クラブは群馬戦の翌日に吉田監督の解任、また岡田明彦強化本部長の辞任を発表した。クラブに25年以上携わり、ラ・レアルとの結びつきにも尽力した人間がクラブを離れることは、徳島が積み上げて来たものが崩れ去ってしまう危険性を孕んでいる。 4月1日には島川俊郎が突然の現役引退を発表。今季全試合に出場している島川の電撃引退は、徳島の抱える問題が我々の想像よりはるかに大きいことを暗に示している。そして、西谷和希の契約解除も発表された。明けない夜はないが、徳島の夜はずいぶんと長いものになるかもしれない。
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