<虎に翼>娘を思う母の気持ち、たまりにたまった男たちへの鬱憤を体現 石田ゆり子の演技に賞賛集まる
一方で、同回の後半ではるは、裁判官の桂場(松山ケンイチさん)が、寅子の進学を頭ごなしに否定するのを目の当たりにし、「おだまんなさい!」の憤慨。桂場に向かって「何を偉そうに。あなたにうちの娘の何が分かるっていうのですか? 何が時期尚早ですか? 泣いて逃げ出すですか? そうやって女の可能性を摘んできたのはどこの誰? 男たちでしょう」と怒りをぶちまける。
桂場が「私に感情的になられても」とうろたえると、はるは「自分にその責任はないと?」と追及の手をゆるめず、「それなら無責任に娘の口をふさごうとしないでちょうだい」とやり込めた。
その後、はるは、寅子に六法全書を買い与えると、「あ~腹が立つ。知ったような口きいて。若造が」と、再び桂場への怒りが込み上げてきたようで、「私は、私の人生に悔いはない。でも、この新しい昭和の時代に、自分の娘には“スンッ”としてほしくないって、そう思っちゃったのよ!」と告白。「ここに来て、あんな若造にあんなこと言われたら、こうならざるを得ないでしょう」と“言い訳”しつつ、「寅子、何度でもいう。今、お見合いした方がいい。その方が間違いなく幸せになれる。それでも本気で、地獄を見る覚悟はあるの?」と娘に問いかけつつも、寅子の進学にゴーサインを出した。
昭和初期という時代にあって、はるの「娘を思う母の気持ち」と「たまりにたまった男たちへの鬱憤」、その両方を見事に体現した石田さんの演技に対して、「ものの5分で視聴者の印象ひっくり返す石田ゆり子の演技よ!!」「今日は石田ゆり子が主役の回だったね」「今日は石田ゆり子さんの回でした。ゆり子さんの演技も神がかってました」と賞賛の声が集まった。