<おむすび>“佳代”宮崎美子 ヒロインの祖母役に決まり「いよいよおばあちゃん役が来たのか」 実年齢より上の役に「今も手探り」
佳代は、福岡・糸島で育ち、農業に従事してきた。そんな佳代について「佳代さんは糸島でずっと生きてきて、農業に携わってきて、“生きもの”を育てている。農作物も、生きものなんです。佳代さんは、自然の恵みをいただき、生きものを育てて、その育てたおいしいものを提供することで、みんなを育てている“育む人”だと思います。どっしりと根を張っている人ですが、その力強さを表に押し出すんじゃなく、じんわり頼りがいがある人みたいになれたらいいなと思っています」と語る。
◇「おむすび」は「あったかく、元気になるドラマ」
「おむすび」には、“食”に関連するシーンがたびたび登場する。宮崎さんは「やっぱり『おむすび』がキーになるんですよね。大事なところでたびたび登場するので、終わるまでにおむすびを何個握るのかなと思っています。きっとすごい数になるんじゃないでしょうか(笑)。昔はドラマの中でも素手でおむすびを握って食べるシーンがよくありましたが、今はすっかり無くなってしまいました。私自身もおむすびを握るとしたら、やっぱりラップを使ってやります。だから、久しぶりに素手でおむすびを握るシーンはうれしかったです」と語る。
「糸島野菜や料理が登場するシーンでは、実際に糸島から食材を運んでいただいています。市場に出せないような形が曲がったお野菜なども選んで持ってきてくださるんですけど、それが本当においしいんです。おいしい食材を料理を監修している広里さんが、さらにおいしいお料理にしてくれるので、食卓のシーンはすごく幸せです」
糸島ロケでは農家からの指導を受けたといい、「帰るときにキャベツの苗を3つ持たせてくれたんです。2年前から私も自分で菜園を借りているので、そこにいただいた苗を植えておいたら、立派なキャベツができました。それを現場に持っていき、お料理して使っていただいたものが、ドラマにも出ております」と明かす。
「みんなに『甘くて、シャキシャキしておいしい』と言っていただいて、生産者としては食べてくれる消費者が『おいしい』と言ってくださるのが、一番うれしいんだなと実感しました」
最後に、視聴者に向けて「『おむすび』で描かれているのは、身近な等身大のお話です。日常の中にある現実と戦うというか、乗り越えるというか。その中で、家族だから言えること、言えないことを抱えながら、少しずつ進んでいくような家族の普通を、明るく丁寧に描いていくドラマだと思っています。おむすびは、ぬくもりの伝わる、あったかい食べ物だと思います。いざという時に、一番頼りになる食べ物のイメ―ジなので、このドラマがそんなふうになれたらいいなと思っています。どなたにとってもどこか懐かしく、あったかく、元気になるドラマです」とメッセージを送った。