積雪の高野山で托鉢寒行 僧侶ら100人家々回る
和歌山県高野町の高野山で26日、金剛峯寺が主催する「報恩托鉢寒行」があり、僧侶ら約100人が浄財を求めて一面雪景色の町内を回った。弘法大師が取り組んだ社会福祉の思いを受け継ぐ真冬の恒例行事で、50年以上続く。 金剛峯寺役職員の僧侶の他、僧侶養成機関の青年修行僧、高野山高校宗教科の生徒らが参加。境内での開会式で今川泰伸宗務総長(63)から激励を受けた後、網代笠に黒い法衣姿の僧侶らは9班に分かれ、粉雪の舞う町中へ出発した。 各玄関先で錫杖を振りながら般若心経を唱え、無病息災を祈願。浄財を受け取ると一礼、代わりにお守り札を渡した。