THE ALFEEからGLAY、L'Arc-en-Ciel、フジファブリックまで 2024年は節目を迎えるバンドが目白押し
フジファブリック、andropもアニバーサリーイヤー
メジャーデビュー20周年を迎えるのはフジファブリック。2009年にデビュー当時のボーカルだった志村正彦を亡くして以降も、絶えず活動を継続してきたバンドである。1月には12thアルバムを発表し、4月に『NOW IS』、8月に『THE BEST MOMENT』という2つのアニバーサリーライブを予定。20年間、探究し続けた幅広い音楽性を一挙に堪能できる夜になるはずだ。 andropはデビュー15周年。活動当初は顔もプロフィールも明かさない正体不明のバンドだったが、昨年12月にはデビュー15周年に寄せ、ファンへの想いに満ちたステートメントを発表するなど、その姿勢を柔軟に変化させてきたバンドだ。デビュー作『anew』に収録された「Image Word」の再録バージョンもリリースし、今年の活動を勢いづけている。 2024年はメジャーデビュー10周年を迎えるバンドの数が非常に多い。川谷絵音率いるゲスの極み乙女とindigo la End、フレデリック、キュウソネコカミ、go!go!vanillas、BLUE ENCOUNTなど、今なおロックフェスの中心を担うバンドたちが揃ってアニバーサリーを迎えるのだ。10年前、2014年と言えばフェスブームが隆盛を極め、若手バンドが続々と頭角を現していた時期だ。今年はそんな一時代の集大成のような年になりそうな予感がする。 さらに結成で言えばUNISON SQUARE GARDEN、back number、THE BAWDIES、SiM、打首獄門同好会、9mm Parabellum Bulletといった錚々たる顔ぶれのバンドが20周年を迎える。打首は1月から多彩なゲストバンドと共演する対バンツアー、9mmは2月と3月に記念イベント『カオスの百年』を開催予定だ。またユニゾンも20周年を記念した日本武道館公演をはじめ1年にわたってさまざまな企画を展開するなど、賑やかなアニバーサリーが期待できそうだ。 ここでは取り上げられなかったアニバーサリーアーティストもまだまだ沢山いる。彼らの活動が長く続くことの喜びは、ファンにとって何にも代えがたい。ライブカルチャーが復権しつつある2024年、盛大に祝える機会を楽しみにしたい。
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