あれも、これも「信託」だったんだ! 信託について詳しく学べる博物館
信託とは、大切な財産をだれかのために信じて託すこと。信託という考えは中世イギリスで誕生し、十字軍遠征時などに自分が帰らぬ人となったとき、遺された妻子から領地や財産が取り上げられないように、信頼できる友人などにそれらを預けたことが始まりといわれている。 そんな信託について基礎から学べるのが、10月1日にオープンしたばかりの三菱UFJ信託銀行信託博物館(東京・千代田区丸の内)だ。 信託の源流から発展、今日の日本の信託について、映像やパネルなどで紹介している。ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターが作品の舞台となったイギリス・湖水地方の景観を後世に遺す活動や「レインマン」、「あしながおじさん」など映画や文学にも信託が登場していることを親しみやすく紹介するコーナーもある。 同社広報室の雉間知憲さんによると、「幅広い年代の人たちに、信託を身近に感じてほしい」という思いを込めて開館されたと話す。 別館には信託についての専門書籍約5000冊を集めた資料室では、古いものでは1642年の希少本もある。 開館は平日のみ、9時~17時(最終入館は16時30分)。入館無料。