トナミ運輸(富山県高岡市)優勝逃す 全日本実業団バドミントン
バドミントンの第74回全日本実業団選手権最終日は23日、カメイアリーナ仙台で男女の決勝を行い、男子は富山県勢のトナミ運輸(高岡市)がBIPROGY(東京、旧日本ユニシス)に0-3で敗れて準優勝だった。 大会は2複3単の団体戦で競った。6年ぶり12度目の優勝を目指すトナミ運輸は、第1ダブルスの西田陽耶(上市町出身)、目崎駿太郎組、第2ダブルスの保木卓朗、小林優吾組、第1シングルスの大林拓真がいずれもストレート負けを喫した。西田、目崎が男子の敢闘選手賞を受賞した。 女子はBIPROGYが再春館製薬所(熊本)を3-2で破り、2連覇を果たした。 保木・小林組敗れ流れ失う エースペアの「ホキコバ」の敗北が痛かった。トナミ運輸は第2ダブルスにパリ五輪に出場する保木、小林組を起用し、一気に勢いに乗る狙いだった。だが、まさかのストレート負けで、チームは窮地に追い込まれた。安村康介監督は「団体戦の流れをつかみきれなかった」と話す。
第1ダブルスは若手の西田、目崎組が格上の日本A代表ペアを相手に奮闘するも、力負けした。0-1で迎えた第2ダブルスに、コンディションが整わず、準決勝を欠場していた保木が復帰し、小林とともに出場した。 相手は混合ダブルスでパリ五輪に出場する渡辺勇大と、熊谷翔組。第1ゲームは序盤から7連続でポイントを奪われ、終始主導権を握れなかった。 第2ゲームでは小林が持ち味の力強いスマッシュを放つなど、一時リードしたが、相手の猛攻に耐えきれずに逆転された。小林は「どこかで油断があり、安易な試合展開になってしまった」と振り返る。 パリ五輪前の最後の大会だけに、弾みをつけたかった。保木は「負けたことは悔しいが、ここで落ち込まず、明日の練習からオリンピックに集中していきたい」と落ち着いた表情で話した。 宮城県出身の小林は、社会人になってから初の古里での大会に臨み「会場の人たちに自分のプレーを見せることができてよかった。オリンピックで地元に明るいニュースを届けたい」と語った。
廣上(高岡出身)ダブルス出場、敗れる 再春館製薬所 女子決勝で敗れた再春館製薬所は、廣上瑠依(高岡市出身)が第1ダブルスで出場し、0-2で敗れた。「チームに貢献できなかった。2028年のロサンゼルス五輪を目指して、スキルや人間力を上げていきたい」と話した。