次の衆議院選挙では地震や豪雨で甚大な被害のあった能登ではこれまで投票所として使っていた施設が使用できず、自治体が対応に追われています。 10月15日に公示、27日に投開票が行われる異例の短期決戦となった衆議院選挙。 石破首相： 今回の震災も豪雨もいろんな困難な問題に対処しうるのは我が自民党であるという訴えを全国各地でしてまいりたい 週末、就任後初の地方視察に能登を選んだ石破総理は、被災地に寄り添う姿勢を強調しました。一方、野党の立憲民主党、野田新代表も同じ日に輪島市内を訪れ、住民の声に耳を傾けました。 野田代表： 選挙どころではないという率直な意見もたくさんいただきました。選挙の準備ができるかどうかはきょうの現地を見れば当然わかったはずではないか。わからなかったら、何の視察だったのかと思います 地震と豪雨で二重の被害を受けた奥能登の有権者は… 住民： 石川県だったら選挙している場合じゃないんじゃない。だって役所の人も（復旧作業を）頑張っているから 住民： 日本全国でやっているから僕はそれはそれでやっていただいたらと思う。ただ、被災した方はこっちに集中してほしいという気持ちがあると思う 選挙を直前に控え、被災地にはこんな影響も… 記者： こちらの建物は投票所として使われていた場所でもありますが現在は避難してきた人やボランティアなどの拠点になっています 選挙になれば20カ所設置されていた輪島市内の投票所。しかし、地震や今回の豪雨で投票所となっていた施設の一部が使えなくなりました。輪島市は投票所の数を2ヵ所減らして対応する予定ですが投票所がなくなった地域については…。 輪島市選挙管理委員会事務局　坂本修書記長： 町野地区の投票区は仮設団地に期日前投票を2日程度設けられれば。そういった形で投票機会を確保したい 同じようなケースは珠洲市にも複数あり、市が対応を検討しています。また、穴水町では投票所と仮設住宅を周遊するバスを臨時で運行する予定です。 投票に行く際に持参する「投票所入場券」についてもお伝えします。仮設住宅に入居したり、市外に2次避難していたりして投票所入場券を受け取ることができるのか、不安に思っている方もいるかもしれません。これについて輪島市の担当者に伺いました。 輪島市の担当者： 郵便局で転送の手続きをとっていただければ手元に届くことになるんですがそうしていないといかないです。ただ入場券は必ずしもなくても投票はできます。ぜひ行きましょうと周知していくほかないのかなと思います 投票所入場券は事務作業をスムーズにするためのもので投票のために必ず必要なものではありません。地元の投票所で名前や住所を記入し、選挙人名簿に登録されていることが確認できれば投票ができるということです。また、2次避難先から地元に帰ることが出来ない人などは不在者投票を活用してほしいということでした。