脱毛サロン銀座カラー破産 「50万近くのお金が…」利用者が怒りの声 弁護士「全額返還は難しい」
大分放送
大手脱毛サロン「銀座カラー」が12月に突然、全店閉店となり、代金を支払い済みにもかかわらず、利用者がサービスを受けられない事態となっています。会社に支払ったお金は返金されるのか?約50万円を先払いしていた20代の女性が怒りの声をあげています。 【写真を見る】脱毛サロン銀座カラー破産 「50万近くのお金が…」利用者が怒りの声 弁護士「全額返還は難しい」 利用者の女性: 「いや、もう怒りしかない。50万円近く払っていてお金だけなくなって脱毛も終わっていない状態です」 こう話すのは大分県内在住の20代女性です。女性は大手脱毛サロン「銀座カラー」の福岡市の店舗を利用していました。 「脱毛し放題」をうたい文句に全国展開していた銀座カラーでしたが、12月15日自己破産を申し立て東京地裁が破産手続きの開始を決定。突然、全店舗を閉店しました。負債総額はおよそ58億円で、債権者数は10万人を超える見込みです。 利用者の女性: 「最後に行ったのが今年10月頃だが、対応としては全く変わりがないような感じで、まさかという感じ」 女性はおととし3月、永久に施術を受けられる「全身脱毛し放題」を46万円の分割払いで契約。去年、支払いを終えましたが、県内には店舗がないため福岡市まで通っていました。 利用者の女性: 「出産の後でも通えるという話も含めて契約した。自分の中でも頑張って作ったお金で結構金額も大きいので…」 民間の信用調査会社帝国データバンクによりますと、今年1月から9月までの脱毛サロンの倒産は9件。年間の件数で過去最多を更新しています。 十分なサービスを受けられずに全店舗が閉店してしまい、利用者への返金はどうなるのか?消費者問題に詳しい弁護士に話を聞きました。 遠矢 伊藤法律事務所・遠矢洋平弁護士: 「ローン・分割払いで未払いの分に関しては払わないということが可能だが、一回で払った全額を全て返還というのは正直難しいと思う」 全額支払った場合、財産が残れば利用者に配当金が配られる可能性がありますが、税金や給料の支払いでゼロに近いと指摘します。
一方、日本エステティック経営者会は19日、利用者に向けた措置を発表。格安料金での乗り換えや回数限定で無料脱毛などの「優遇措置」について、5社が協力を表明しています。 利用者の女性: 「願うことならばお金の何割でもいいので返してほしい。永久脱毛プランではなくなっているので、言っていることが最初の契約と内容が違ってきているので、返金してほしい」
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