阪神優勝、9回締めた守護神・岩崎「きょうの仕事。毎日同じです」 「アレ」のキーマンに聞く(3)
「ないですね。今年はないです。まあ、きょうの仕事だなぐらいの。毎日同じ感じです」 ―こういう守護神でありたいという理想型はありますか。 「ないですね。できないことはできないので。ものすごい球を投げたり、すごい変化球で三振を取ったりすることはできないので、自分にできることをしっかりマウンドで出す。それだけですね」 ―「ブルペンで勝つ」が合言葉でした。 「(相手にリードされている)ビハインドや同点でいくピッチャーが頑張ってくれたので、最後自分が頑張って締めなきゃという気持ちにもなりますし、皆が頑張ったシーズンだったと思います」 ―岡田監督はどういった存在ですか。 「特に変わったことはないんですけどね。よく『普通にやるだけ』とおっしゃってましたけど、自分にできることをしっかりとやるだけというか、余計なことを考えなくなりました。うまくいかなくてもそれは仕方ないことだし、また次しっかりやればいいと。毎回完璧な人はいないですし。失敗しても次に切り替えるというか、そういうのはあると思います」 ―監督が「アレ」と言っているのはどうでしたか。
「みんな結構、言っています。よかったんじゃないですか。そういう言葉に置き換えてくれて」 ―チームとして優勝をつかみ、次は個人のタイトルでしょうか。 「展開で左右されるものなので、自分ではどうしようもできないですけど、任されたとこでしっかりやるっていうのは、これからも変わらないと思います。その上で取れたらいいかなぐらいの感じですね」 ―同期入団の横田慎太郎さんが7月に亡くなりました。その後どんな思いで試合に臨んでいますか。 「試合に臨むという点では普段と変わらないんですけど、試合から離れたときに思い出すことはあったりして、そういうところで引き締めさせられるということは多いですね。本当に、ふとしたときですね。家に帰っているときとか。トレーニングしているときとか。(頭の中の)どこかにいて、頑張らないといけないなってさせてくれるというか」 ―追悼試合の時には「一番いい報告を」と言っていました。
「あのときはあんまり大きなことを言っちゃいけないなと思って、ああいった表現にしたんですけど、本当にこういう形になって良かったなと思います」 ―次はクライマックスシリーズ、日本シリーズです。 「そこがアレですよね、本当の」