JR広島駅ビル建て替え7割進む、開業まで1年 事業着手から4年
建て替えが進むJR広島駅(広島市南区)の駅ビルの開業が来春に迫っている。事業着手から4年で、118万都市の陸の玄関口の姿は大きく変化。JR西日本は23、24の両日、開業約1年前を盛り上げるイベントを駅北口で開く。 【写真】広島アッセ解体前から新駅ビル建設の様子を定点撮影(計5枚) 事業は2020年4月に始まり、旧駅ビル「広島アッセ」などを解体し、地上20階地下1階建ての新駅ビルを建てている。西棟と東棟をつなぐ7階の屋上広場では、市民が座って街を眺められる大階段の骨組みが姿を現した。中国新聞は駅南口の「ビッグ・フロントひろしま」から工事の様子を定点撮影している。 JR西によると、工事は約7割進んだ。完成後は1階が南口広場、2~6階が商業施設、西棟7~20階が「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」(380室)、東棟7階がシネコン(複合映画館)になる。事業費は約600億円。5月ごろに駅ビルの名前を発表する。 駅ビルの中央2階には広島電鉄の路面電車「駅前大橋線」が乗り入れる。稲荷町交差点から駅ビルまでの区間で線路の敷設が始まっている。 23、24日のイベントは午前10時から午後4時まで駅北口の1階イベント広場と2階ペデストリアンデッキで開催。JR西が市や広電と新駅ビルの模型などを展示し、整備状況を紹介する。駅員の仕事体験や缶バッジを作るコーナーもある。JR西は「駅ビル開業と鉄道の魅力を知ってほしい」とアピールしている。
中国新聞社