草笛光子、90歳 映画主演にエッセー本も出版 嘘つかず「そのまんま光子」が健康の秘密
「数えきれないくらいの思い出がありますよね。70年以上って長いですか? 私は、そう思わない。いつまで続けるかなんてことも考えないわね」
■母の言葉を書名に
草笛は、5月に自身のエッセー集「きれいに生きましょうね 90歳のお茶飲み話」(文芸春秋)も出した。令和3年から週刊文春で隔週連載中のエッセーをまとめた書籍だ。
「きれいに生きましょうね」は、母親の言葉だという。
「母は、文学少女といったらおかしいけど、ちょっとそういうとこありましたね。このタイトルのような言葉をペロッと口にするのがうちの母でしたね」
母親は「何があろうと、噓をついたり、他人を押しのけたりするのはやめましょう」と言い続けたという。〝そのまんま光子〟は、母の教えでもあるようだ。
森繁久彌、三木のり平、勝新太郎、高峰秀子、市川崑といった往年のスターや映画監督などとの思い出を振り返り、日々に思うこと、感じることについて触れた内容になっている。四六判272ページ。1870円(石井健)