【MLB】MVP発表 大谷は史上初「DH専任でのMVP」&史上2人目の「両リーグMVP」 ジャッジは球団2人目の満票
日本時間11月22日、全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まるMVPの受賞者が発表され、アメリカン・リーグはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ナショナル・リーグは大谷翔平(ドジャース)がともに満票で選出された。ジャッジは2022年以来2度目の選出。大谷はエンゼルスに所属していた2021年、23年に続いて2年連続3度目の受賞となり、フランク・ロビンソン(1961年レッズ、1966年オリオールズ)以来史上2人目となる「両リーグでMVP受賞」の快挙を達成した。 30歳の大谷は、エンゼルス時代の過去2度は投打の「二刀流」でのMVP受賞だったものの、今季は昨シーズンに故障した右ひじの治療のため打者に専念。159試合に出場して打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036で史上初となる「シーズン50本塁打&50盗塁」を達成するなど圧巻の数字を残した。自身2度目となる本塁打王のタイトルだけでなく、打点、出塁率(.390)、長打率(.646)、OPSでもリーグトップに立ち、得点(134)、塁打(411)はメジャートップ。「指名打者専任でのMVP受賞」は史上初の快挙となった。 一方32歳のジャッジはキャリア最多の158試合に出場し、打率.322、58本塁打、144打点、OPS1.159を記録。本塁打、打点、OPSだけでなく、出塁率(.458)、長打率(.701)、四球(133)でもメジャートップの数字を残し、総合指標として知られるWARでもファングラフス版(11.2)、ベースボール・アメリカ版(10.8)の双方でメジャー1位を記録する文句なしの活躍だった。ヤンキースの選手がMVPを獲得したのはこれが史上22度目となるが、そのうち満票での受賞は1956年のミッキー・マントル以来史上2人目の快挙となった。 両リーグのMVPがともに満票で選出されるのは、大谷(エンゼルス)、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が満票を獲得した昨年に続いて史上2回目。ジャッジと大谷は2022年のア・リーグMVP投票1位と2位だが、どちらも複数年にわたる活躍でその実力を証明し、メジャーの歴史に名を刻んでいる。