輪史に名を刻む50歳の競輪選手が決意秘める「最後の地元ビッグになるかも」
取手競輪「第8回ウィナーズカップ(GII)」は21日、初日を迎えた。4RのS級一次予選を走った武田豊樹に話を聞いた。 地元、取手の総大将が森田優弥マークから2着をキープし勝ち上がりに成功した。この日はつんざく横殴りの風に自力選手が手を焼く中、森田は強地脚を発揮してグイグイと畳みかけた。「風の時って先行の4番手あたりにいないと脚を溜めても勝負にならない。森田君もその辺は分かっていたんじゃないですか」と頼れる後輩の頑張りを称えた。 これまで幾度のタイトルを総なめにした輪史に名を残すレジェンドも今年50歳を迎えた。全盛期の動きとまではいかないが今やれる事に徹しており、まだまだビッグ・特別戦線で輝きを放っている。 「(地元で)最後のビッグレースになるかもしれない。だから今までのレースで反省したことをしないようにと考えて走っています。思い通りにはいかずとも、気持ちは高いところにある。一戦、一戦だけどまずは二次予選。今回は何とか準決までは行きたいですね」と心身ともに衰え知らずだ。(netkeirin特派員)