"おかず"の主役級が続々と! 冷凍シュウマイの逆襲!!【みんなが知らない、シュウマイの実力】
『ザ★®シュウマイ』は、発売当初はなかなか受け入れられなかったものの、結果、大ヒット商品となりました。2024年6月現在の「日経POS情報」の冷凍惣菜全体のランキングでも5位に入り、ベスト10では唯一シュウマイとしてランクインしています(ちなみに1位は同社のギョーザ12個入り)。 実はこの主役系とも言えるシュウマイ、現在は競合他社も発売しています。まず、スーパーなどで買える大手冷凍食品メーカーの主な商品を紹介しておくと、 ●「あら挽き肉しゅうまい」(マルハニチロ) ●「国産豚の四川焼売」(日本ハム) ●「たれつき肉焼売」(イートアンドホールディングス/大阪王将) があり、「あら挽き肉しゅうまい」と「国産豚の四川焼売」は有名中華料理店が監修。「たれつき肉焼売」は、大阪らしい甘めのしっかりとした味付けが特徴です。 大手コンビニエンスストアの下記シュウマイも、現在は主役系が主流。シンプルな豚肉シュウマイながら、大ぶりで食べ応えたっぷりのスタイルを提供しています。 ●「肉焼売6個入」(セブンプレミアム) ●「ジューシー肉焼売」(ローソンオリジナル) ●「お肉の旨み味わう 国産豚の大焼売」(ファミリーマート) 一方で、従来の脇役的な小ぶりシュウマイはもう必要ないかというと、そんなことはありません。現在は、海老シュウマイが脇役系の主軸で、以下のふたつが代表的な商品と言えます。 ●「プリプリのエビシューマイ」(味の素冷凍食品) ●「甘えびシューマイ」(ニチレイフーズ) どちらも主役系が現れる前から人気のロングセラー商品で、「プリプリのエビシューマイ」は、前出のランキングで12位にランキングされています。 脇役シュウマイの最大の魅力は、アレンジに向いていること。ベースが控え目な味付けな分、つけだれを変えた「味変」も楽しめ、揚げたり焼いたりすると、むしろその食感や食べ応えが増し、異なる魅力を味わえます。その幅広い対応力も、改めて注目してほしいところです。 残念ながら、最近は主役級が普及し始めたことで、冷凍シュウマイの注目度は少し落ち着いてしまった感が強いですが、従来の脇役的シュウマイも含めて、そのポテンシャルはまだまだ残されていて、食卓をおいしくバラエティ豊かに彩ってくれます。 スーパーやコンビニの冷凍シュウマイコーナーに注目すれば、その幅広さがわかり、実際に食べれば、その実力が分かるはずです。ぜひ、注目してみてください! 文・写真/シュウマイ潤