<高校野球>白樺学園に春切符 北海道王者が初出場 神宮大会4強 第92回選抜高校野球
第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の出場32校を決める選考委員会が24日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で開かれ、北海道からは昨秋の全道大会で優勝した白樺学園が選ばれた。同校は夏の甲子園に3回出場しているが、センバツは初出場。3月13日の組み合わせ抽選会で対戦相手が決まり、大会は同19日に開幕する。【高橋由衣】 白樺学園は十勝勢として初めて秋季全道大会の頂点に立った。チームは攻守のバランスに優れており、全道大会から明治神宮大会まで全6試合に登板したエース片山楽生投手(2年)は、140キロ超の直球と豊富な変化球という持ち味を発揮。制球力のある右横手投げの坂本武紗士投手(2年)との継投で守備のリズムをつくった。 打線は全道大会4戦中3戦で2桁安打を放ち、チーム打率4割3厘を記録した。攻撃の要は全試合で長打を放ち、打率5割7分1厘のリードオフマンの川波瑛平選手(2年)、2番の細谷脩有選手(2年)が8打点を挙げる勝負強さをみせ、打線は下位まで切れ目がなかった。 北海道地区の優勝校として出場した明治神宮大会は、初戦の2回戦で国士舘(東京)に4―3で競り勝ち、4強入り。片山、坂本両投手が継投し、打線はクリーンアップが連打で得点を重ねた。準決勝では健大高崎(関東)に2―3で敗れたが、全国舞台での敗戦は選手たちにとって成長の糧となったはずだ。 夏の甲子園には2006年、11年、15年に出場。球春を告げる初のセンバツという大舞台。北海道に春の訪れを告げるような活躍が期待されている。 ◇卒業生に堀井学さんや清水宏保さん 1958年創立の私立校で、野球部も同時に創部した。「公徳実践」を校訓に掲げ、社会変化に対応するための能力と強い心身を備えた生徒の育成を目指している。進学や就職を目指す進学・教養コースと、勉学に加え、部活動に専念することができる体育コースが設けられている。2015年度からは情報通信技術(ICT)教育を導入し、効率的な学習が行われている。 スピードスケートやアイスホッケー、男子バレーボールなども全国大会の常連。OBには1994年リレハンメル冬季五輪スピードスケート男子500メートル銅メダルの堀井学氏、98年長野同種目の金など冬季五輪で三つのメダルを獲得した清水宏保氏ら。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、全31試合をライブ中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。デジタル紙面では出場決定号外も無料で配信します。