アバンティア 1500万円切る注文住宅発売 東海3県販売戸数の3割目指す
一戸建て住宅施工・販売のAVANTIA(アバンティア、本社名古屋市)は、東海3県で規格型注文住宅「SELECT&CUSTOM(セレクトカスタム)」の販売を始めた。建築本体価格が1463万円(税込み)から、というお値打ち感が売り。資材高騰などインフレを背景に住宅価格が高騰するなか、あらかじめ仕様などパッケージ化された規格型でコスト競争力の向上と高いデザイン性を両立させる。2027年には全体の販売戸数に占める注文住宅の割合を、現在の1割から3割まで引き上げたい考えだ。 セレクトカスタムは、間取りなど約500種類の基本プランに加え、外装パターン(玄関タイル、サイディング、玄関ドア、軒天カラーなど)12種類、インテリアスタイル6種類を組み合わせて、3万6千通りの豊富なプランを設定。収納や壁紙、カーテンなど250種類のオプションもある。再生可能エネルギーなどを活用し住宅で消費するエネルギー収支をゼロ以下にするをZEH基準をクリアしている。
建築本体価格は1463万円から。同社の平均建物本体価格は約1812万円で、約2割安い価格からラインアップしている。 足元では人口減少に加え、住宅価格の高騰や金利上昇などで、住宅購入意欲は低下している。 同社は分譲地で提供する建て売り住宅に比べて間取りなど選択肢が豊富なうえ、注文住宅よりもお手頃な価格の規格型注文住宅で、需要を掘り起こす考え。 東海3県下に加え、来年中には関東、関西、九州地方でも展開する方針だ。 沢田康成社長は「高くて良い住宅ではなく、一次取得者が購入できる価格帯でさまざまな基準を満たすことで、欲しいと思ってもらえる住宅をつくりたい」と話している。 アバンティアの2024年8月期の売上高は710億円。一戸建て住宅の販売戸数は約1400戸。従業員数は593人(8月末)。