『ARGYLLE/アーガイル』北米No.1も大苦戦 Appleの映画への投資はいつまで続く?
第2位に初登場したのは、聖書をドラマ化した『The Chosen(原題)』
第2位に初登場したのは、聖書をドラマ化した『The Chosen(原題)』シーズン4の第1話~第3話の先行上映だ。2263館で公開され、週末3日間で603万ドルを記録。第4話~第6話も2月中に上映が実施され、劇場公開後に配信リリースとなる予定だ。 第3位はジェイソン・ステイサム主演『The Beekeeper(原題)』で、北米興収はまもなく5000万ドルを突破する。第4位の『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は公開8週目も変わらぬ人気を誇り、北米興収2億ドル、世界興収5.7億ドルを突破した。前週の第1位だった『Mean Girls(原題)』は公開4週目で第6位まで急落したが、製作費を鑑みれば上々の成績だ。 『The Beekeeper』と『Mean Girls』が興行を引っ張った1月は、月間興収が前年比-15%という数字に終わった。ホリデーシーズン後の無風とストライキ後の話題作不足が重なった結果だが、これを健闘と見るか、あるいは敗北と見るかは意見が分かれるだろう。残酷な現実として、興行成績はコロナ禍以前の約半分にとどまったままなのだ。 2月1週目の累計興収は6340万ドルで、前年比-22%。『ARGYLLE/アーガイル』の思わぬ不発にはじまり、引き続き話題作が少なめの今月も映画興行は苦戦を強いられることになりそうだ。 ■北米映画興行ランキング(2月2日~2月4日) 1.『ARGYLLE/アーガイル』(初登場) 1800万ドル/3605館/累計1800万ドル/1週/ユニバーサル 2.『The Chosen: S4 Episodes 1-3』(初登場) 603万ドル/2263館/累計746万ドル/1週/Fathom Events 3.『The Beekeeper(原題)』(↓前週2位) 528万ドル(-20.9%)/3277館(-60館)/累計4942万ドル/4週/Amazon・MGM 4.『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(↓前週3位) 476万ドル(-15.8%)/2901館(-113館)/累計2億112万ドル/8週/ワーナー 5.『FLY!/フライ!』(↓前週4位) 411万ドル(-16.1%)/2830館(-132館)/累計1億617万ドル/6週/ユニバーサル 6.『Mean Girls(原題)』(↓前週1位) 400万ドル(-42%)/3107館(-437館)/累計6639万ドル/4週/パラマウント 7.『Anyone But You(原題)』(↓前週5位) 350万ドル(-24.3%)/2619館(-266館)/累計7628万ドル/7週/ソニー 8.『American Fiction(原題)』(↑前週9位) 230万ドル(-11.4%)/1902館(+200館)/累計1501万ドル/8週/Amazon・MGM 9.『哀れなるものたち』(↓前週6位) 212万ドル(-26.9%)/1950館(-350館)/累計2818万ドル/9週/サーチライト・ピクチャーズ 10.『アクアマン/失われた王国』(↓前週7位) 201万ドル(-26%)/1742館(-376館)/累計1億2078万ドル/7週/ワーナー (※Box Office Mojo、Deadline調べ。データは2024年2月5日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります) 参照 https://www.boxofficemojo.com/weekend/2024W05/ https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/argylle-bombs-box-office-1235814232/ https://deadline.com/2024/02/box-office-argylle-1235812281/ https://variety.com/2024/film/news/box-office-argylle-bombs-18-million-debut-1235896784/
稲垣貴俊