「やっぱ楽しいわ」鈴木達央が語る、フリー転身後と20年間の役者人生。
2023年10月31日、声優の鈴木達央氏が所属事務所アイムエンタープライズから退所。今後はフリーとして活動することを発表した。 『鈴木達央』画像・動画ギャラリー 鈴木達央氏は、「Free!シリーズ」、「うたの☆プリンスさまっ♪シリーズ」など人気アニメ、「ファイナルファンタジーXV」などの人気ゲームに多数出演。 私は純粋に気になっていた。 なぜ、鈴木達央氏はフリーの道を選んだのか──。 発表から数日後の企画会議で、「鈴木達央さんの取材をしたい」と編集長に提案。諸々の調整が終わり、ついに取材が実現へと至った。 今回、鈴木達央氏は事務所を退所して初の単独インタビューとなる。 そういった意味でも、“今の鈴木達央のリアル”について、メディアを通して伝えたいと思う。 取材場所に現れた鈴木達央氏は、非常に穏やかで自然体。 自由を謳歌しているようであり、これから改めて前を向いてファンの気持ちに応えていきたいと決意に溢れているようだった。 “声の人”鈴木達央氏が新しい道を選んだ理由とは何か。その胸中に迫る。 聞き手/豊田恵吾、川野優希 撮影/松本祐亮 ■「僕からすれば、もう本当に『何もかも無くなっただろうな』と思っていたんです。ただ……」 ──2023年11月1日に所属事務所(アイムエンタープライズ)を離れ、フリーの道を歩み始めました。約2ヶ月が経った今の率直な気持ちを教えてください。 鈴木達央さん(以下、鈴木さん): 事務所に所属していたことで、得られたものがたくさんありました。 一方で、フリーだからできることもあると感じています。 もうこれに関しては一長一短ですね。 ただ、フリーになってからは、毎日嬉しいこともトラブルもたくさん起こってます(笑)。 最初は「こんな風になるんだ」ってちょっと面食らったけど、今はそれがめちゃくちゃ楽しいかな。 ──独立って簡単な選択じゃないですし、いろんな方からのアドバイスなどもあったかと思います。 鈴木さん: 会社を出る時にいろんな方にお言葉をいただきました。 何度も釘を刺されたのは、「お前は大きな会社に所属する意味を本当に理解しているのか?」「フリーは甘くないぞ」ということでした。 ──なるほど。 鈴木さん: リスクは分かるんですけどね。ただ、以前の所属事務所と僕の希望や今後の活動について話し合いを続けている時に、大きな事務所だと実現しづらいこともたくさんあって。 だったら、「一人でやる方がいいんじゃないか?」と考えるようになりました。 事務所から離れるのは今の僕だとマイナスしかないって思う気持ちも理解はしていたんですけどね。 ──事務所から離れることが、逆境につながるのであれば、そのままの方がいいと。 鈴木さん: ただ、自分の責任で逆境が続いていましたから。 ──いろいろな報道や誹謗中傷もありました。逆境が当たり前になるくらいの状況だったかと思います。 鈴木さん: そうですね。でも、どん底を経験して分かったこともあります。 逆境の中でも楽しめることがある。ここから考えることもできるんだって。 実際、フリーの道を選択してみると、とても心強いスタッフに恵まれています。 各企業さんからも、今の自分と「何か一緒にしたい」とありがたいオファーも届いています。 今は、そういう人たちの気持ちに応えていきたいという気持ちですね。 すごく時間がかかるかもしれないけど、恩返しがしたい。 結果的に、鈴木達央と仕事をしたら「面白い」って思っていただきたいですし、待っていてくださる皆様にも楽しい気持ちになって欲しい。 独立してから数ヶ月ですが、今はそんな気持ちです。 ──「待っていてくださる皆様」という言葉がありましたが、鈴木さんを応援しているファンの方へ今後、どのようなものを見せていきたいとお考えですか? 鈴木さん: そうですね……。実は、自分のことをそれでも応援してくれる、待っていてくれている人たちが居るということは小さく聞いていましたし、直接言葉をくださった方もいました。 それがすごく嬉しかった。 たとえば、街中で「応援しています」と言って下さる方がいたり。 食事に行った時、お会計を済ましたタイミングで「ありがとうございました」の後に少しだけそういった言葉を添えてくれたり。 ──日常の中で応援、激励の言葉があった、と。 鈴木さん: はい。僕からすればもう本当に「何もかも無くなっただろうな」と思っていたんです。 ただ、そうした言葉のおかげで「もしかしたら、少しでも待っていてくれている人が居るかもしれない」と、気のせいじゃなく思えたんです。 ──なるほど。ちなみに事務所を退所される際に印象に残っていることはありましたか? 鈴木さん: 退所するタイミングで事務所のスタッフにお願いして、所属している役者にメールを送らせていただきました。 ──差し支えなければ内容をお聞きしてもよろしいですか? 鈴木さん: 先輩には「僕のような生意気な人間を後輩として扱って下さってありがとうございます」 後輩には「たくさん指摘したり厳しいことを言ったのに、先輩として扱ってくれてありがとう」と伝えさせていただきました。 返信を転送してもらったりしたのですが、改めて頑張っている後輩の役者がたくさんいるんだなぁ、と痛感しましたね。 ■「タツはなんか戻ったね」 ──騒動後ストップしていたSNSですが、独立後は発信が再スタートしましたね。 鈴木さん: ええ。フリーになったこともあり、SNSなども全部解禁して、自分のペースで動き始めようと思って再開してみました。 ──再開後のXの反響もすごいですよね。やっぱりファンの方の熱量は凄いですし。 鈴木さん: リアクションをくださるのは素直に嬉しいです。でも面白いのが、Xを再開してからずっとフォロワー数が減ってるんですよ(笑)。 「いいね」などエンゲージメントは増えているんだけど、フォロワーは減っていて。 ──野次馬的にフォローしていたアカウントが減ったんでしょうかね(笑)。2023年12月には、鈴木達央コラボカフェ「35mmに魅せられて」も開催されていましたね。 鈴木さん: ありがたいことに周囲の助けもあり、突発的に「コラボカフェをやってみないか?」とご提案をいただきました。 アニメとかではよく聞きますが、「生身の人間でコラボカフェってやれるんだ!」と思ってびっくりしたんですが(笑)。 ご縁があって夜よいちさんにミニキャラを描いていただいたり。 パッと開催するコラボカフェにしては随分な席数を用意させてもらったんですけど、それがすごい速さで埋まっていって。 おかげさまで完売になったので自分でも驚きましたし、「ああ、動いて良かったな」と思えました。 SNSで「コラボカフェには自分もちょこちょこ行きます」と言っていたように、実は何度か顔を出させていただいていました。 ──そのタイミングで行った人は大当たりですね。 鈴木さん: そうかもしれません(笑)。予告もしてないし、なんだったら行った報告もしてないですし。 そのときにカフェにお越しいただいた方たちと、直接お話ができる時間もあって。 ──どんなことをお話したんですか? 鈴木さん: 「たくさん動いてくれる、この時を待っていました」と言ってもらえました。嬉しかったなぁ。 他にも「もうちょっとだけ、これからは自分のことを大事にしながら歩こうと思います」とお話したら、「私たちも何か言われるのは嫌なんですよ」って。 この言葉には堪えました。 「ごめん、それに負けないように頑張る。応えられるようなものを出していく」と約束しました。 嫌な思いをさせてしまったから、その分これからいい思いをたくさんしてほしいし、そういった活動をしていきたい……と改めて決意しましたね。 そういえば、ファンの方からいただいたもので、印象に残っていることがあって。 2023年の夏に出演した朗讀劇『極楽牢屋敷』です。 ──鈴木さんが女性役を複数ご担当されていた朗読劇ですね。 鈴木さん: ええ。でも、最初はすごく不安だったんです。「自分が出て大丈夫かな」と思っていて。 そしたら、「出てほしいから、声掛けてるんだよ」と言われて問答無用。 むしろあっちが強気で。「いや、たつ兄に話すのってそういうことでしょ(笑)」と言ってくれたんです。 そうして出演したとき、お客様にも支えられたし、その時にいただいた拍手が忘れられなくて。 同じように、かないみかさんにお呼ばれして「声優neo歌謡フェス2023」に出演させていただきました。 僕が出演した回のトリが三ツ矢雄二さんだったんですが、その直前が僕の出番だったんです。雄二さんの前ですよ?(笑)。 その時は、2曲歌わせていただいたんですが、ステージを楽しみに見に来てくださった方たちの声もめちゃくちゃ嬉しくて……。 ──以前イベントにご出演されていた時とは感覚が違いますか? 鈴木さん: はい。その前にもイベントで人前に立たせていただくことはありましたが、暖かい拍手がやっぱり忘れられません。本当に、心から嬉しかった。 こういうこと言うと、そりゃ「お前が撒いた種だろ」と思う方もいらっしゃると思います。 でも、改めて暖かい言葉や拍手をいただけることがどれだけ嬉しいことだったか。 この気持ちに改めて気付くことができました。 本当に感謝しています。 ──フリーになるとSNS運用ひとつとっても、事務所からNGが出ることもないですよね。そういう意味ではすごく自由度が高くなり、ファンとのコミュニケーションという面ではより直接的になっていると思います。 鈴木さん: そうですね。今は……やっぱり楽しいです。 僕は「ファンとの距離感が遠い」とか「生意気だ」と勘違いされることも多くて。 ──「遠い」と言われるんですか? 逆に「近い」と言われるほうかと思ったのですが。 鈴木さん: たまに言われますよ。どっちかと言うと、自分としても「近い」つもりでいたんですけど。 みんな実際に見たこともないのに、さも当然のように「オラついてる」って言うんですよ(笑)。 そういうのって、知っている人からすれば「笑えちゃうぐらいズレてるなぁ」と思えるんですけど、やっぱり一般的な評価としてはそういう感じなんです。 一方で、「それはそれでいいかな」と思えるようにもなりました。 声の大きい人たちが言うからそうなるのもわかるし、僕もそういうのに惑わされて「この人はこういう人なのかもしれない」と思って人を見てしまうことがあるから。 ──以前に取材させていただいた時も、「オラついてる」ような印象はなかったですね。 鈴木さん: そうでしょう?(笑) ただ、昔はあらゆるものに対してトゲトゲしていたところがあったのは事実です。それは良くなかったなぁって思います。 これに関しては個人的な事情もあったり、もう時効だと思うので言えるのですが……。 実際にキャラ作りとして「そういう風にしてくれ」というオーダーがあったりもしました。 だから、自分のことを曲げてでも貫き通さなきゃいけなかった。 でも、当時は自分にとってマイナスに繋がるところまで考えが及ばず、そうすることによって「誰かが喜んでくれるのであればいいや」と思っていたんです。 正直、自分の心が疲れているのにも気が付かずに走り続けていました。 でも、これからはそういうことはやめようかなって。 ──これからは作られた存在ではなく、“飾らない素の鈴木達央”を見せていくと。 鈴木さん: そのつもりです。 そういえばこの前、かないみかさんをはじめ、僕がこの業界に入ってすぐぐらいからお世話になっている方々に久しぶりにお会いしたんですが、そのときに一番言われたことが「タツはなんか戻ったね~」という言葉だったんですよ。 ──なるほど。鈴木さんを長く知っている人からすると、雰囲気が昔に戻ったということですね。 鈴木さん: あはは。「やっぱり、先輩には頭が上がらないな」って本当に思いました。何にも言ってないのに、見ただけで全部理解してくれて。 うん。優しさしかないな、と思います。 そういったところで元気をもらったし、信じられるものや自分のペースみたいな、「これから大事にしなければならないもの」はこんなに近くにあるんだ、と発見できました。 SNSにはちょこちょこ書いているんですが、「自分のペースで」という言葉をよく使っていて。 事務所に所属しているときは「タツさんすみません、ここにお休みが入っているんですが先方さんが『どうしてもタツさんで行きたい』と言われているのでお願いしても良いですか?」だったり、「ここしか時間がないんですけど、収録お願いしても良いですか?」って言われる度に「分かった、そう言うのであれば」と仕事を全部入れていたんです。 でも、それによって自分の心がどうなるかなんて誰もわからないし、僕自身もわからなかった。これからは「無茶をしない自分」を作っていかなければ、と思っています。 ■「いろんなことがあっても、頑張ることだけはやめないようにしなさい」 ──フリーへ転身したタイミングで、デビュー20周年を迎えました。この20年を振り返ってみて、いかがでしたか? 鈴木さん: 自分が歩んできた道と共に、時代や声優に求められることも大きく変化した20年だったと思います。 声優として、役者としてと考えると……。パッと出てくるのは「大変だったなぁ」です。 僕ら声優はアフレコスタジオに行ってお芝居をします。 いただいた役に誠実に向き合って、アニメーターさんと見えないキャッチボールをして、良い物を作る。それだけだ、とずっと思っていました。 でも、やり始めた頃は変なことを言われたりもしました。 たとえば服装ひとつとっても。当時から僕はゆったりとした格好が好きだったんですが、その格好をしていたら変な指摘を受けたり、とか。 今の時代では考えられないような理不尽も多かったけど、それ以上に学ぶことも楽しいこともたくさんありました。 そう考えるとやっぱり大変だったと思うことは正直あります。 ──声優としての20周年を振り返って印象的なエピソードや、声優・鈴木達央としてターニングポイントになったもの、影響を受けた方はいらっしゃいますか? 鈴木さん: これはバンドのライブでも言ったことがあるんですが、ターニングポイントというか自分にとって「父だな」と思える人がひとりいらっしゃいまして。 僕の一番最初のアニメデビュー作品が、『月刊少年マガジン』で連載されていた『DEAR BOYS』というバスケットボールを題材にした作品なんですけど。 そのとき音響監督を務められていた三間雅文さんが、僕にとって声優として、マイクの前に立つときの父なんです。 以前、共演者の人に言われたことで印象に残っていることがあって。「(三間さん)本人も気付いていないかもしれないけど、三間さんはディレクションするとき、お前にだけめちゃくちゃ高度な要求してるんだよ」「たまにスゴいこと言われてるぞ」って(笑)。 僕は必死に応えることしか考えていなかったから、そのときもどうやって言われたことをやれば良いんだ、って手一杯でした。 でも、それは嬉しい話だなと思うし、そういう役者であり続けることができているんだと感じていました。 また、父ではないけれど、違うところで同じように恩義を感じる人たちもたくさんいらっしゃいます。 たとえば、僕が本当に始めたばかりの頃に『ケロロ軍曹』でガヤでもお世話になった音響監督の鶴岡陽太さん。 鶴岡さんは、自分にクリエイティブに関するいろいろなことを教えてくださいました。 僕も見ていた伝説のOVAと言われている『ジャイアントロボ』を作られている方なので、その裏話をお聞きしたり。 「実は劇伴はこんな風に取りに行ってて…………ちょっと外じゃ言えないんだけど」みたいな(笑)。そういったことをたくさん教えてくださいました。 「音作りってこんなに面白いんだよ、こういうことを気にしないといけないんだよ」ということを、ちょっとしたおかずを肴に夜通し話してくださいました。 他にも『エウレカセブン』という作品で少し入れていただいたり、シリーズでお世話になり始めた『トワノクオン』や『七つの大罪』シリーズの音響監督である若林和弘さんには、「お前はどういう役者になるかを考えなさい。僕が思うお前の道筋はきっとこうだけど、お前はどう応える?」と言ってもらえたり。 「いろんなことがあっても、頑張ることだけはやめないようにしなさい」と、まるで師のような言葉をくださる方です。 ──お話を聞いていて改めて思いましたが、やっぱり鈴木さんは職人なんですね。たとえば他の声優さんに同じ質問をしたらキャラクターや先輩の声優さんの話になると思うのですが……そうではないじゃないですか。 鈴木さん: そうですね。僕が話すなら、やっぱり一番は音響監督になってしまうと思います。 現在もお世話になっている『うたの☆プリンスさまっ♪』やその前の『となりの怪物くん』でもお世話になっている、はたしょう二さんには僕の良いところとやりすぎてしまうところに対してすごく丁寧に説明してもらいました。 逆に、僕もはたさんに「どうやって音楽や声を流れで付けているんですか?」と聞いたりして。 ──そのときのキャラや現場をクリアするためのものではなく、ゆくゆくは生きてくることを教わって、それが思い出に残ってらっしゃるんですね。 鈴木さん: 全部残っていますね。古くから見ているアニメをたまに見返したりするときに、知り合いのミキサーさんの名前を見つけた時に、「この前『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を見たんですけど、名前が載っていましたよ」って言ったら、「えっ、なんでいま見てるの?」って(笑)。 ──『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』が公開されたのは、1984年なので、鈴木さんが生まれて間もない時期ですしね。 鈴木さん: 当時、いまの自分と同い年だった人たちの仕事を見られるわけじゃないですか。 そうすることで、「自分は何ができていて、今の自分は何ができていないのか」がわかる。 それを知りたくて、よく昔の名作を見ているんです。それを伝えると「面白いことやるなぁ」って(笑)。 ──本当に「職人肌」といいますか、研究に余念がないというか。 鈴木さん: そうですね。当時はどうやって撮影していたのか、といったことを直接お聞きすることも楽しいですね。 そんなふうに、僕がクリエイティブに対して興味を持つきっかけとなった作品は2008年の『図書館戦争』なんです。 浜名孝行監督さんをはじめとした音響の平光琢也さん、原作者の有川浩さんたち含めてみんな仲が良くて──これを読んでいる方がご存知のない交友関係の代表格かもしれないんですけど、実は有川さんとはすごく親しくさせていただいています。 それこそ、電話したときなんかも僕がちょっと敬語を使うと怒られたり。「何で敬語使ってんの、気持ち悪いからやめて」って(笑)。「すごく久し振りに電話したから、こっちも気を遣ってるのに!(笑)」みたいなお話ができる方なんです。 そうしたなかで、Production I.G(以下、I.G)の方とお話する機会があって……当時はまだI.Gのスタジオが八王子にあったんですけど、そこにも三鷹に引っ越してからも行ったし、その後の作品である『BLOOD-C』でもお世話になって遊びに行きました。 当時はスタジオの近くにピザ屋さんがあったんですけど、そこの壁には押井守さんや庵野秀明さんたちといったそうそうたる方々の落書きが飾ってあって。僕もそのお店に行ったら「サイン書け」って言われたりとか(笑)。 ──そうそうたるメンバーの中に並ぶ形で(笑)。 鈴木さん: そのときに石川さん(IGポート代表取締役社長・石川光久氏)とお話させていただきました。 石川さんがどんな風に作品を作っているか、みんなにどうやって任せているのかなどお聞きしました。 他にも、後藤隆幸さん(I.G所属アニメーター)や黄瀬和哉さん(I.G取締役)ともよくつるんでいました。いつかの打ち上げのとき、どうやら黄瀬さんが『黒子のバスケ』第二期のOP作画作業をサボって飲みに来られてたらしくて(笑)。 僕はそれを知らなくて、「黄瀬さんと飲みたい」と言って三鷹の駅前の居酒屋で、みんなで飲んでいたんですよ。たしか三次会だったかな。 そうこうしていたら、制作さんたちが三鷹中を駆けずり回って、黄瀬さんが行きそうな店を探し回っていたらしく(笑)。「ごめん、多分俺が連れ回してるわ」って謝って(笑)。 打ち上げってよく役者同士で固まりがちなんですけど、僕はずっと後藤さんの隣で、アニメーターさんたちの輪にいたんです。そこで後藤さんに絵の話を教えてもらったり……そういう思い出は、いまでも印象に残っていますね。 『となりの怪物くん』のときは作画監督の岸友洋さんがいたこともあって、制作会社のブレインズ・ベースの忘年会に行きました。 そうそう。そのときは、今やもうトップスターとなられた種崎敦美さんも一緒にいましたね。この頃から絵描きさんたちのところによく行くようになって……そのきっかけがI.Gの方々との出会いでした。 ──クリエイターの方たちとお話するのが本当にお好きなんですね。 鈴木さん: そうですね。止まらないです(笑)。 ──(鈴木さんが満面の笑みを浮かべているので)まだまだエピソードがありそうですね? 鈴木さん: せっかくの機会だからいいですか? ──どうぞ(笑)。 鈴木さん: 「本来はそういうのはうちはやらないんです」と言われていた京都アニメーションさんの第1スタジオから第2スタジオ、アニメーションDoも全てお邪魔させていただきました。 そのときに出会ったのが、後に『劇場版 Free! - the Final Stroke-』で作画監督を務められた岡村公平さんでした。 あとになって再会したときに「実はあのときに会っていたんです、そこからのご縁なんですよ」って言っていただけたことがすごく嬉しくて。やっぱり繋がるんだなぁと思って。物作りをしていて、こういうことがあるとやっぱり楽しいですね。 それからは、LINEのIDを交換したり。お互いにプロですから、実作業の話は全然話題に出ません。 「描いているときにこういうことを思いながら描いているんですけど、タツさんは声を当てるときはどう思いますか?」っていう話ばっかり。「僕はこういうところを大切にしているよ」と意見交換したり。 そうこうやり取りしていると、「ベテランって全部軽々しくやってくるから、なんかズルいよね」ってお互いベテランの文句を言って終わることが多いんです(笑)。 ■「芸は盗め、でも物真似はするな」 ──この後にお聞きしたいことと思っていたのが、まさにそのテーマでした。年齢とキャリアを重ねていくなかで演じやすくなったことや、当時は先輩として尊敬した人たちの年齢に自分が近付いていって、はじめて見えてくるようなことはご自身のなかであったりしますか? 鈴木さん: うーん、それはまだ見えてないですね。21年やっていて、ようやく「ちょっとだけ引っかかったな」という感覚はあります。ボルダリングで指を引っかけるところにやっと行けた、みたいな。 それを一番感じたのが、2023年12月に放送した『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-Rhyme Anima+』ですね。 僕が演じている「開闢門鬼哭」のオーディションを受けたとき、先輩方がたくさんいらっしゃっていて。そのなかで、「やっと手にかかったな」と思えたことがひとつ。 あとは、『範馬刃牙』。僕は「柴千春」を演じているんですけど、2回目の登場シーンで刃牙に喧嘩を売らなきゃいけなかったんです。 それは「花山薫」という千春が信頼して尊敬して、魂を預けているような人からのお願いで「喧嘩を売って来てくれないか」と言われたからで、そうお願いされたら行くしかない。 そのために刃牙さんに「喧嘩しませんか」と。そのとき、今まで自分の中でやってこなかったようなアプローチをさせてもらって。 それを出したときに「ああ、やっと次の一歩に行けたな」と。自分がまごまごしていたところから、ようやく抜け出せた感覚がありました。でも同時に、「抜け出せた」ということは「ここから長いぞ」、ともすごく思うようになりました。 ──近年の作品でも、ご自身の変化を実感されているんですね。 鈴木さん: はい。すごく思い出深く残っている話だと、昔『聖闘士星矢Ω』をきっかけに水島裕さん(昴 役)や緑川光さん(光牙 役)と仲良くさせていただくようになったんです。 『聖闘士星矢Ω』はそういった関係がたくさん生まれた作品でもあります。そのときに榊原良子(メディア 役)さんもいらっしゃったんです。 「やっぱりめちゃかっこいいですね。グッと来ました」って僕が言ったら榊原さんは「まだまだなのよ。せっかく戦う作品なんだから私も、殴り合いがしたい」、「早く戦わせてくれないかしらねー?」とおっしゃられていて(笑)。 しかも、その後に榊原さんに「僕も年齢がまだまだ若造なので、榊原さんが出てらっしゃった作品を見ているんですけど。すでにもうたくさん戦われてるじゃないですか。それでもまだそういう風に思うんですか?」って聞いたんです。 ──役者人生の今後に活きるご質問ですね。 鈴木さん: そうしたら「年をとると技術経験は絶対に上がっていくから、できることが増えていくの。でも最近気付いたけど、できることが増えた変わりに、あのころの熱量や向こう見ずさみたいなフレッシュさが上手く出なくなった。だから、今はそれをもう一度出せるようになるのが目標」とサラッとおっしゃって。 その言葉が、今も稲妻のように記憶に残っていますね。 戦いができて当たり前の世界で、一周どころか二周回って、過去の自分が敵。 しかもそれをまだ越えようとしている。榊原さんのレベルでそれなんだって。 「『Zガンダム』のハマーン・カーンなんて、ずっと録っているじゃないですか」と言っても、「聞き直したら、たまに悔しいと思っちゃうのよね」って。 ──えっ!? 鈴木さん: でしょう? ウソだろ!? って(笑)。 そんなことを当時聞いてしまっているので、自分が21年そこそこやったことなんて、なんとも思わないなって思うんです。 ──なるほど。そういえば、鈴木さんはもともと『特攻野郎Aチーム』を見て声優を志したんですよね? 鈴木さん: はい。そうですね。羽佐間道夫さんや安原義人さんはやっぱり最高です。 安原さんはゲイリー・オールドマンの吹き替えでは欠かすことができない人だし、僕も今でもゲイリー・オールドマン主演のドラマなどを見たときに「なんでこのニュアンスが出るんだろう」とか「この声がパッと出るのはやっぱりすごいな」と思うんです。 しかも、当時と今って収録の仕方も全然違うはずなんですよ。本当にすごい。 ですので、僕は「まだまだ頑張ってます」とは胸を張って言えないんですよ(笑)。 ──他にも、鈴木さんが若い頃に先輩や芝居を教わった方から教えられたことで、印象に残っていることはありますか? 鈴木さん: 養成所で教わっていた師匠の話が印象に残ってますね。 「日々の積み重ねというものが役に出る。それが役者なんだぞ。だから役者はなるものじゃないかもしれない。自分が思う役者像はこうだから覚えておけよ」と言われたことがあります。 でもこの話、僕はずっと意味が分からなかったんですよ。 「何でそんなこと言われるんだろうな」って。日々を生きていて、それが役になると。でも、役って「演じなきゃいけないもの」じゃないですか。 でも、今になってその言葉の意味が理解できた気がしています。随分前に言われたことでも、今になって気付くことってたくさんありますよね。 ──今、実際にご自身の後に続く後輩にバトンを渡すという感覚はありますか? 鈴木さん: 後輩にバトンを渡しているというよりも、「このバトンをお前なりに作ってみなさい」という感覚はありますね。 当時、よく言われたのは、「芸は盗め、でも物真似はするな」という言葉なんです。 「物真似はしても物真似になるだけ。ただ、芸を盗むのは自分のものになる」ということをすごく口酸っぱく言われました。 自分がもらったバトンに対しては、「お前がここから背骨を作っていかないといけないんだぞ」と言われたことがあります。 鳥海浩輔さんや諏訪部順一さんといったお世話になっている先輩にも、そうやって教えていただきました。 「同じようにバトンの形は渡してやれるけど、自分で作ってごらんなさい」と。 この価値観が大事だと思いますね。 これは改めて感じていることですが、声優という職業のあり方も変化した状況で、柔軟に対応して、何かをやろうとしている後輩たちはすごいと思いますね。 ──確かにこの10年で、声優業界を取り巻く環境も大きく変化した印象があります。 鈴木さん: もちろん、芝居の話ではもっとキャリアを積んでこだわらなければいけないポイントもありますし、職人中の職人からの指摘や役者として乗り越えるべき課題はたくさんあります。 ただ、もう少しフラットに見た時に感じるのが「みんな、すごいな」って。 うーん、ちょっと違うか。「誰がすごい」とか「誰が優れている」とかではなくて。 その人にしかない個性や魅力はみんなに絶対あるし、それはこの記事を読んでいる方にも言えることだと思っていて。 ただ、それが社会に出たときに「突出して見えるか、見えないか」だけだと思うんです。 ──考えさせられる話ですね。 鈴木さん: 何かに迷ったときは、改めて「自分のいいところってどこなんだろう?」ってちょっと立ち止まって考えるのもいいんじゃないかなって。 ──鈴木さんって「いつからか、後輩の面倒見がすごく良くなった」と耳にしたことがあるのですが、何かきっかけがあったんでしょうか? 鈴木さん: 一番のきっかけになった後輩は島崎信長くんです。 それは、彼がとっても頑張っていたから。でも、別に今や俺なんかと比べ物にならないぐらいすごい役者になっていますから(笑)。 前に居た事務所の後輩だと、松岡禎丞くんですね。この2人は大きいかな。 少し違う方向で言うと、当時の事務所の子会社に所属していて、今は僕と同じように個人で頑張ってる村瀬歩くんもそうですね。 彼は頑張って何かを吸収しようとか、変わるためにどうしたら良いのか、といったことに対してとても真摯だったんです。 そんな姿勢を見て、自分ができることはしてあげたいなって。 ■「いちばん光を当てたい人はボーカリストのタツさんですからね」 ──これは鈴木さんの歌をずっと聴いてきた身として、興味と願望を込めた質問になります。これからチャレンジしたいことの中に、アーティスト活動は含まれていますでしょうか?やっぱり“アーティスト・鈴木達央”を望まれる声はすごく多いと思うんです。 鈴木さん: 実は、朗讀劇『極楽牢屋敷』の照明さんが、昔うちのバンドで照明をやっていた人だったんですよ。「タツさん、今日は明かりを付けますよ」って言ってました(笑)。 その人は「アーティストでボーカルをしている鈴木達央」しか知らないんですよ。 だから「芝居をしているところは初めて見ます」って。終わった後に、「どうだった?」って聞いたら「なんか意外とやりますねぇ」って(笑)。 ──役者の鈴木さんを初めて見て、新鮮に感じたんでしょうね(笑)。 鈴木さん: あはは(笑)。そんな彼が「最後にひとつだけ良いですか?」と、こんなことを言ったんですよ。 「タツさんのことは、どうしてもボーカリストとしてしか見れないんです。今日は役者・鈴木達央に照明を当てたけど、いちばん光を当てたい人はボーカリストのタツさんですからね」って。 「何かあったらいつでも行きます」とも言われて、「なんて言葉を出してくるんだ!?」と思いました(笑)。 ──それは……すごい。ちょっともう惚れてしまいますね。 鈴木さん: 「この野郎!」って感じですよ(笑)。正直、すごく嬉しかった。 ──ありがとうございます。ここで皆さんには“アーティスト・鈴木達央”の復活の可能性はゼロじゃないよ、とお伝えしたかったので。 鈴木さん: 100%言えることは、「ゼロではない」ということです。 皆さんが僕に思っている希望や願望はひとしきり全部叶えたいと思っています。その上で、想像もしていなかったことにもチャレンジしたいなって。 これはボーカリストとしても言葉にしていたのですが、みんなで楽しめる場を作ることが僕の役目。そのために必死に頑張ることが僕の仕事だって。 この理念は何ひとつズレず、変わりません。楽しいことをやりたいですから。 ──鈴木さんに対して、今だったらそういった声をどんどん聞かせてほしいということですね。 鈴木さん: そうですね!ありがたいです。 そういえば、ハッシュタグを見たときに芝居の話より歌の話の方が多くて(笑)。それもそれで面白いなと思って。 言ってしまえば、自分のソーシャルメディアの自己紹介が全てなんです。 僕、プロフィールに“声優”って一言も書いてないですから。 ──今、確認したら確かに書いてないですね。 鈴木さん: 「声の人です」って書いています。 芝居や歌。朗読、配信など声でやれることだったら僕はなんでもやりたい。そんな人です。だから、“声の人”なんですよ(笑)。 ■「僕は今、どっちかって言うと『やっぱ楽しいわ』です」 ──ありがとうございます。最後に、鈴木さんから読者の方々に伝えておきたいことはありますか? 鈴木さん: 今やっている作品【※】やこれからの話ですと、『ケンガンアシュラ』ですね。 実はSeason2からはアクションの声や演出にも参加しています。 『ケンガンアシュラ』は、本当に自分の魂の一欠片のようなものを置いてきた作品なんです。あんな作品はなかなか無いと思います。 ──絶賛ですね。 鈴木さん: ええ。僕が演じる「十鬼蛇王馬」という一人の人生をちゃんと描ききっていた。 原作をご存知の方はわかるように、ラストはあなたの目で確かめてほしいのですが……一人の人間をあそこまでアニメで描くことなんてほとんどないんですよ。 本当に魂を一個預けてきたような感じの作品です。さきほども言ったように、自分自身がエンターテイメントに一度殺されて救われている。 「人生経験って、こんなにも声に出るんだ」っていうぐらい王馬と同じことが起きたんですよ。 王馬って今回のSeason2では、ほぼ寝ているんです。 で、起きたら何だかわからないけど、悟ったような感じになっている。 今までのことを倒れている間に整え直して、最後の馬力を出すための覚悟をした。 まるで同じことが起こったなぁ、と思いました。 作品のスタッフさんも「タツさんの声も変わったんですよ。王馬が王馬になっていたんです……」と言っていて。これはすごいかもしれないと。 それがちゃんとフィルムと声に乗りました。 『ケンガンアシュラ』は、クオリティを追求しつつも、「誰ひとり置いてけぼりにしない」という形を取っていました。なので、スタッフ陣とも制作についてはかなり熱く語り合うことも多くて。 監督の岸誠二さんを筆頭に「原作を預かっている以上は絶対にやらなくちゃいけない」、「現場単位で妥協は許されない」というスタンスでした。 決着を付ける話なのに、「なんでそんな有耶無耶なことを自分たちでやるんですか」って。そんな話題も思い出深いです(笑)。 ──熱いですね。『ファイナルファンタジーXV』(以下『FF15』)のお話と同じく、開発陣に対しての鈴木さんの熱い想いを感じます。 鈴木さん: ええ(笑)。『FF15』の開発陣の方々とは今でも仲良くさせていただいていますよ。 ──鈴木さんが演じた「ノクティス・ルシス・チェラム」は、世界中で愛されていていますよね。 鈴木さん: 本当にありがたいです。以前、海外のYouTubeなどのマネジメントをやっている方が僕に「どんな作品やってるの?」って聞いてきたんですよ。 『七つの大罪』とか『ケンガンアシュラ』と答えたら、「そんなのやってるんだ。他には?」って聞かれて。 「ゲームだと『FF15』でノクトをやってます」って言ったら急に「写真撮ろう」って。「とりあえず一回写真撮ろう、みんなに自慢するから」って(笑)。 ──『FF15』はスクウェア・エニックスで2番目に売れたタイトルですからね。『FF15』は、ただRPGで戦うだけのゲームじゃなくて、あの4人組がどうなっていくのか、というロードムービー的にキャラクターを掘り下げる作品じゃないですか。 鈴木さん: 「このゲームは魔法と剣の世界なんだよな? 今日ずっと俺ら友達と会話してるぞ?」って役者同士で話した記憶がありますね。なんか、4人でずっとダラダラ喋る。当時、アフレコでも、「俺たちいつ魔法使うんだろう?」って話したり(笑)。 ずーっと日常会話。あれが欲しいだの、これが嫌だの。「こんなことばっかやってるのダルいよな~」って会話ばっかり。 ──「やっぱ辛えわ」ってノクトのセリフも有名になりましたよね。 鈴木さん: 唯一、僕がネットミームにできた言葉ですから思い出深いですよ。 僕は今、どっちかって言うと「やっぱ楽しいわ」ですけどね。(了) 取材を担当した電ファミの副編集長・豊田さんと鈴木さんのご縁があり、実現した今回の単独インタビュー。 取材の同席、執筆を担当を終えた今、改めて思うことは鈴木達央という人はなんと魅力的な人なんだろう、ということだ。 約10年前。TVアニメ『Free!』で初めて彼のことを役者として認識し、当時のバンドの楽曲をずっと聞きながら、この10年を過ごしてきた。 この記事もバンドのアルバムを流しながら執筆した。 そんな、誰かの人生にいい影響を与え、色褪せることのないものをたくさん生み出してきた彼は、2021年以降、逆境に立たされた。 本文中にもあったように、自分の撒いた種だと言えば、それまでの話になってしまうのだが、不必要なまでに追い込む現代のSNSについては、疑問を感じずにいられなかった。 彼の人格やこれまでつくってきたものは、個人的にはとても素晴らしいと思っている。ただ、それすらも屈折した捉え方をされるのは、ひとりの人間として、憤りを感じずにいられなかった。 別の媒体で鈴木さんにお会いしたのが、約3年前。3年ぶりに対面した彼は、非常にスッキリした顔で、前向きに真摯に物事に取り組んでいた。 内緒だが、取材中に何度か目頭が熱くなった。「本当に元気でよかった」って。 これからも多くのシーンで鈴木さんの名前を見ることも増えていくだろう。 私も何かの形で仕事のご縁があるように、精進していきたい。 これからの彼に吹く風が逆風ではなく、追い風であることを願いながら筆をおきたいと思う。
電ファミニコゲーマー:豊田恵吾,川野優希
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