バリバリ伝説、スーパードクターK、名門!第三野球部…80年代週刊少年マガジンの「ストイックすぎる」主人公たち
令和の「週刊少年マガジン」(講談社)といえば、アニメ化された『女神のカフェテラス』『カッコウの許嫁』など、恋愛作品が多く連載されています。一方で筆者が小学生だった80年代は、バイクレースや医療、野球などにストイックに向き合う主人公を描いた作品が人気でした。 【写真】「スーパードクターK」「名門!第三野球部」の書影
バリバリ伝説
なかでも1983年から連載された『バリバリ伝説』(作:しげの秀一)は、主人公の高校生・巨摩郡(こまぐん)のレースへの異常な情熱が印象的です。 750ccのバイクを操り、山道などをすごい速さで走っていた郡は、レーシングチームを持つ大企業の社長令嬢・一ノ瀬美由紀の目に留まります。美由紀に案内された筑波サーキットで周りを驚かせるほどのタイムをたたき出した郡は、峠でのレースバトルやスズカ4時間耐久レースなどで経験を積み、世界の舞台で闘うレーサーになっていくのでした。 当初はただのバイク好きな高校生だった郡は、バイク以外のことは何も考えていないような「バイクバカ」です。それほどバイクに熱中しているからこそ、走るたびにテクニックが磨かれていき、世界を舞台に戦えるようになったのでしょう。 筆者と同じく同作に魅せられたファンからはSNS上で「誰よりも速く!との思いで世界の頂点に登り詰めるストーリーに興奮した」「迫力満点のバイク表現を見てバイクの世界に憧れました」といった声があがっています。
スーパードクターK
ストイックといえば、1988年から連載された『スーパードクターK』(作:真船一雄)の主人公である天才的頭脳を持つ外科医・Kも忘れられません。 同作の魅力といえば、鍛え抜かれた肉体を持つKによる場所を選ばない治療でしょう。一般的な医療漫画とは違い、Kは戦場に赴いたり宇宙空間で手術をしたりと、現実離れした活躍を見せます。 ちなみに同作は1996年からはタイトルを『Doctor K』に変え、同誌で連載され、2004年からは「イブニング」(講談社)にてKの意志を継ぐ者たちを描いた「K2」が連載が開始。2023年からは漫画アプリ「コミックDAYS」(講談社)に移籍し、2024年3月現在も連載中です。