アメリカ・中国で「白い肺炎」が急増....。新たに流行中の"新病"を専門医が解説
白肺肺炎の兆候
「白肺肺炎のサインや症状は、肺炎になった原因によって異なる」と、ガンジャン博士は言う。アメリカ肺協会(ALA)が挙げる、最も一般的な肺炎の症状は以下の通りだ。 ・緑色がかった色や黄色、血が混じった痰が出る咳 ・発熱、発汗、体が震える悪寒 ・息切れ ・速く浅い呼吸 ・深呼吸や咳をすると、鋭い、あるいは刺すような胸の痛みがひどくなる ・食欲不振 ・エネルギー不足や倦怠感 ・吐き気や嘔吐(特に子どもの場合) ・混乱状態(特に高齢者) 最も一般的な肺炎である細菌肺炎は、他のタイプの肺炎より重症になりがちだとA LAは注意している。
「白肺」症候群の原因
アメリカの疾病対策予防センター(CDC)によると、肺炎は細菌、ウイルス、真菌などによって起こる。細菌による肺炎の最も一般的な原因は、肺炎球菌やマイコプラズマ肺炎菌だ。ウイルスによる肺炎は、大抵はインフルエンザやRSウイルス、新型コロナが原因になる。 「真菌性肺炎は健康な人には稀です」とルッソ博士。
「白肺」肺炎の治療
オハイオ州の大流行は、肺炎連鎖球菌やマイコプラズマ、アデノウイルスが原因だったと思われるとルッソ博士。 アメリカ国立心肺血液研究所(NHLBI)によると、肺炎と診断された場合、一般的には次のような治療が行われる。 ・細菌性肺炎には抗生物質 ・ウイルス性肺炎には抗ウイルス薬 ・真菌性肺炎には抗真菌薬 ・熱や筋肉痛には市販薬 重症の場合は、病院で抗生物質や水分の点滴、血中の酸素量を増やすための酸素療法、人工呼吸器などの治療が必要になるかもしれないとガンジャン博士。
「白肺」肺炎の予防
ガンジャン博士によると、肺炎のリスクを軽減するには次のことを実践するといい。 ・インフルエンザや肺炎のワクチンを接種する(適格者の場合) ・頻繁に手を洗う ・肺炎の人と密接な接触を避ける ・禁煙する アメリカ国立心肺血液研究所(NHLBI)によると、健康的な食生活を送り、定期的に運動することも、免疫システムを強化し、肺炎のリスク軽減に役立つ。 白肺症候群の症状がある人は、医師の診察を受けよう。どう対処すべきか指導してくれるはずだ。
from Prevention.com