【巨人】山崎伊織2勝目も“悔しさにじむ” 解説・山本昌「まだ信頼が薄いところ」7回途中降板
◇プロ野球セ・リーグ 巨人2-0中日(23日、ひたちなか市民球場) 今季2勝目を飾った巨人の先発・山崎伊織投手。しかし表情には、悔しさがにじみ出ていました。 【画像】“球際の強さ”で山崎伊織を救った門脇誠 立ち上がりは最高のスタート。ストレートに加え、キレのあるフォーク、スライダーなどを駆使し3回パーフェクト。4回この試合初のヒットを浴び、3塁にランナーを背負いますが、低めにボールを集め後続を抑えます。山崎投手は6回まで無失点、ヒット2本に抑える好投を見せました。 しかし、今季苦手としている7回に不安定な投球。先頭打者・中田翔選手にストレートの四球。さらにヒットを許し、1アウト1、2塁のピンチを迎えます。するとここで阿部慎之助監督は投手の交代を選択。山崎投手は87球、被安打3での降板。2番手・高梨雄平投手にピンチを託しました。 ベンチではチームに声援を送るも、自身でピンチを脱することができなかった悔しさに満ちた表情がありました。このピンチは高梨投手がしのぎ無失点。山崎投手は、ベンチへ下がる高梨投手と抱き合い感謝。 山崎投手はヒーローインタビューで一緒に登壇した高梨投手に対し「前の時も抑えてもらったんで、いつもすいません。ありがとうございます」と言葉を送りました。
悔しい2勝目となったことには「投げきりたいところですけど、先週(チームは)勝てていなかったので。(首脳陣にとっても)絶対に落としたくない試合だった。次は自分が任してもらえるように、そして投げきれる実力をつけれるように頑張りたい」と話しています。 この試合の解説を務めた山本昌さんは「あれだけの快投を見せて、ひとつのピンチで下げられるのはまだ(首脳陣の)信頼が薄いところ。おそらく戸郷翔征投手、菅野智之投手ならまだ代えられない。『このイニングを任せる』と言ってもらえるようにならないとダメ。悔しさを持っていていい。それだけ期待されているピッチャー、大きく育って欲しい」とコメントを残しました。