イザベル・ユペールが京都、奈良、直島を巡り、幽霊に出会う 仏監督が初来日の旅情を紡いだ物語「不思議の国のシド二」12月13日公開
イザベル・ユペール主演、日本でロケを行った映画「Sidonie au Japon(原題)」が、「不思議の国のシド二」の邦題で、12月13日から公開される。このほど、ビジュアル、予告編(https://youtu.be/8ahFRfx0KIg)、場面写真が披露された。 フランス人女性監督エリーズ・ジラールが、自身が初来日した時の印象や旅情を詰め込んだ本作は、フランス人作家シドニが、日本の出版社から招聘され、見知らぬ国、見知らぬ人への不安を覚えながらも、未知の国の寡黙な編集者の溝口に案内され、日本の読者と対話しながら、桜の季節に京都、奈良、直島へと旅をする。そんな彼女の前に、亡くなった夫アントワーヌの幽霊が現れる……という物語。 物語の随所にちりばめられた、日本映画や文化への溢れんばかりの愛も見どころだ。さらに、シドニと全編フランス語で会話し、深い喪失を共有する編集者の溝口健三役には、日本国内にとどまらず世界で活躍する国際派俳優の伊原剛志。そしてシドニの最愛の夫アントワーヌの幽霊役を、「イングロリアス・バスターズ」(09)「名もなき生涯」(19)のアウグスト・ディールが演じ、愛と再生の物語にユーモアを添えている。 ビジュアルには、イザベル・ユペール演じるシドニが日本庭園を背景に、物憂げな表情で遠くを見つめる姿が切り取られ、周りには羽ばたく鶴の絵や桜の花びらなど、伝統的な日本を感じられる和のモチーフが印象的にちりばめられている。さらに、京都・奈良の歴史ある寺社仏閣や旅館、青空に映える鮮やかな桜など、美しい風景が並び、シドニの旅に想いを馳せることができる。 また、シドニが“不思議の国”ニッポンに降り立ち、溝口が出迎えるシーンから始まる予告編では、亡き夫の幽霊との出会い、そして異国の地での交流を通して新たな一歩を踏み出していく様子が切り取られている。 12月13日からシネスイッチ銀座ほか全国順次公開。 (C)2023 10:15! PRODUCTIONS / LUPA FILM / BOX PRODUCTIONS / FILM-IN-EVOLUTION / FOURIER FILMS / MIKINO / LES FILMS DU CAMÉLIA