「車のエンジンオイル交換は面倒だし、走れるから問題ない!」と思っていませんか? 実際、オイル交換をしないとどうなる? 交換時期の目安も解説
あなたが普段利用している車は、定期的にオイル交換をしていますか? 車のエンジンオイルは重要な役割を持っています。そのため「オイル交換が面倒で、出費を抑えたい」と思って何もしないでいると、さまざまな不具合が生じる恐れがあります。 車を長持ちさせて、トラブルを回避するためにも、本記事でオイル交換の役割と必要性を確認しておきましょう。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
そもそも車のエンジンオイルにはどんな役割がある?
車のエンジンオイルにはさまざまな働きがありますが、主に次のような役割を果たします。 ●潤滑作用:金属同士の摩擦を軽減し、エンジンを滑らかに動かす ●冷却作用:エンジンから発生した熱を吸収することで、必要以上の加熱を防いで熱を放散する ●洗浄作用:エンジン内部に発生するスラッジなどの沈殿物や不純物を取り払い包み込む ●防錆(ぼうせい)作用:金属の表面に膜を作り水分などが直接触れないようにしてサビの発生を防ぐ ●腐食防止作用:劣化して酸性化したオイルを中和し、腐食を防ぐ ●密封作用:エンジン内部の気密性を維持し、爆発や圧縮ガスの吹き抜けを防ぐ このようにエンジンオイルは各パーツの保護や、車の性能を引き出すといったさまざまな役割を果たしているのです。
オイル交換しないとどうなる?
エンジンオイルを長期間にわたって交換しなかった場合、オイルが汚れ、粘度が低下するといった劣化症状が起こります。オイルが劣化すれば、車には「加速の鈍化」「燃費の悪化」「摩擦でエンジン内部に傷がつく」といった影響が現れます。 さらにエンジンオイルの役割である「潤滑」・「冷却」機能が悪化することにより、エンジンが焼きついてしまう場合もあり、最悪の場合はエンジンがかからなくなるといったケースも起きてしまうのです。そうなればエンジン自体を交換する必要になり、結果的に高い金額を支払うことになってしまいます。
エンジンオイルの交換時期の目安は?
オイル交換の必要性が分かったところで、気になるのは交換時期の目安ではないでしょうか。オイル交換をどれくらいの頻度で行うかは車種や走行距離、状態などによって異なりますが、具体的な目安としては図表1のようになります。 図表1