韓国と日本、じつは「老後は日本で暮らすほうが100倍いい」と考えた“意外なワケ”
いざ退職すると、どうなる…?
もちろん悠々自適な暮らしも良いが、いざその時になったら時間の使い方に戸惑っている人も少なくない。日本でも90年代に退職後の趣味のない生活が味気ないと話題になったりもしたが、韓国のここ5年がまさにそんな感じなのだ。 高学歴を取得するため、大企業に入るため、人生の大半の時間を費やした韓国人も、退職していざ時間が出来ると持て余してしまうのだ。 韓国の友人がしている「あなたをプロディース」というサービスがあり、「中の上」クラス以上の人たち向けにコンサルをしている。 生活スタイルを総合的にアドバイスすることでその人になかった価値観を与えて人気が出ているが、今の若者からすれば「そんな仕事だけの人生はお断りだ」と言われそうだ。私の周りのサラリーマンだった諸先輩も若いうちから人生設計をしっかり考えて、老後を悠々自適に過ごす御仁は少ない。 私の場合、人生のほとんどを自営業で生きているから、最初から老後と概念がない。我々世代は少なくとも色んな事情があるにしても死ぬまで働く事に違和感なく受け入れている者が多いと思える。それが高度成長期を支えてきたその親の背中を見てきた我々世代までが持っている“おかしな”価値観かも知れない。 私も日本での老後を迎えようと、この4月から準備をしている。そのきっかけはやはり韓国の総選挙での結果が大きいところだが、今はその決心をして良かったと思う。
日本は恵まれすぎている
日本ならもしいまの職を無くしても他で働けるが、韓国では高齢者が働くこと自体が難しいのだ。先日も不動産屋の担当女性に「いざとなったら日本では働いて生計が立てられるから安心な国」と話したら、驚いていた。 海外をあまり知らないと日本の日常が世界基準と思っている様だが、日本ほど恵まれた国はそんなに多くないのだ。 そんなことを総合的に考えてみると、老後は日本で働くほうが気が楽である。私に悠々自適という言葉は無縁だからストレスのない働き方を選べば日本になる。 さらに連載記事『韓国が「日本を超えた」「先進国になった」のウラで、じつは日本が「圧勝」していた…! 「在日3世」の私が直面した日韓の「決定的な差」』では、いま韓国で起きている“もう一つの異変”についてレポートしよう。
豊 璋(在韓国コンサルタント)
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