水瀬いのり

声優でアーティストの水瀬いのりが、人からの学びについて語り、おすすめの楽曲を紹介した。 水瀬が登場したのは『STEP ONE』のワンコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」（ナビゲーター：サッシャ、ノイハウス萌菜）。毎週ゲストを招き、人生で得た学びや気づきを教えてもらうコーナーだ。ここでは8月19日（月）のオンエア内容をテキストで紹介する。

「放課後、アニメイト行こうよ」

『五等分の花嫁』の中野五月役、『Re:ゼロから始める異世界生活』レム役、『うる星やつら』2期カルラ役、『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』ハンナ役など、声優としてさまざまな作品に出演する水瀬。アーティストとしても活躍中の彼女の人生に影響を与えたのは、「アニメイト」を教えてくれた同級生だという。 水瀬：アニメイトは、アニメやゲーム、マンガなど、日本を代表するアニメーション作品のグッズが集約されたお店です。当時、私はペンケースにアニメキャラクターのキーホルダーをつけていたのですが、それは（買うときには）何が中身かがわからないグッズで、「そのなかから、自分の好きなキャラを引いたのはすごいね！」と声をかけてくれた友だちがいました。そこから「お互いこの作品が好きなんだ」という共通の趣味を見つけ、「放課後、アニメイト行こうよ」と誘ってくれたことがきっかけで、アニメイトという場所を知りました。 そこから放課後にアニメイトに行くのが学生時代のルーティンになったと話す水瀬。ポイントカードを作り、好きな声優やキャラクターのCDの予約などもするほど、ハマっていったという。アニメイトに行けば、自分が好きな作品以外の流行にも触れられ、世界が広がったと振り返った。 水瀬：アニメイトに行くと、館内で流れているBGMなどからいま人気の作品や声優アーティストさんを知ることもでき、自分が好きなアニメ作品以外のものに触れられますし、声優さんの雑誌を知ったのもアニメイトだったと思います。アニメイトに行って、いろいろなアニメグッズや声優さんの写真などに触れ、個人で何か活動されているということを深く知れたのも、いまにつながっていると思います。私はいま、アーティスト活動もさせていただいていていますが、同じレーベル内の水樹奈々さんを学生時代に応援する際も、アニメイトで最新シングルを予約して、発売日が近づいてきたら受け取りに行くという感じでした。いまは、アニメイトで私のCDを聴いてくれている方もいらっしゃると思いますが、当時は同じようなことになるとは思っていませんでした。声優アーティストさんに興味や憧れを持ったのは、アニメイトのおかげだったのかなと思います。 トークを聞いたサッシャとノイハウスは……。 サッシャ：その同級生がいなかったら、いまの声優の世界に行かなかったかもしれないね。 ノイハウス：まさにね。 サッシャ：アニメイトは、いまや海外からのお客さんにも「行きたい」といわれる、日本のインバウンドの目的地の1つにもなっています。 ノイハウス：マンガを読むというのももちろん、その作品の世界に入る一歩ですが、さらにまた広がるのが、アニメイトですよね。そこから声優や音楽を知るとなど、新しい世界がいろいろありますよね。 サッシャ：カルチャーの発信地としての「アニメイト文化」もあるから、そこに行けば知ることができる場所というのはもちろん、同じものが好きな人が集まれる場所があるというのが大きいですよね。世界を広げてくれる場所だと思います。