益城町、産業団地を25年度中に予約分譲開始へ 益城熊本空港IC北側の9・4ヘクタール 半導体関連工場や物流拠点の進出に対応
益城町は九州自動車道の益城熊本空港インターチェンジ(IC)北側で約9・4ヘクタールの産業団地の整備計画を進めている。熊本県内への半導体関連の工場や物流拠点といった旺盛な進出需要に対応するのが狙い。町による整備は工業団地を含めて初めて。 計画地は県道熊本益城大津線(第二空港線)に近接する益城町惣領と福富にまたがる農地。転用手続きが完了した段階で、益城町が約12億円かけて正式に取得する。今秋をめどに都市計画決定し、2025年度中に予約分譲を始める考え。26年度中の造成完了を目指す。 分譲するのは3区画(約3・8ヘクタール、約1・1ヘクタール、約1・2ヘクタール)で、価格は未定。益城町によると、熊本空港や益城熊本空港ICに近く、菊陽町に進出した台湾積体電路製造(TSMC)の工場から約15キロの距離にある。半導体関連を含む製造業や物流業の進出を想定している。 TSMC進出で、益城町にも「空いた土地はないのか」といった企業からの問い合わせが増加傾向にある。町は産業団地の整備で受け皿を確保し、円滑な誘致が進むことを期待している。(立石真一)