『正直不動産2』“ライバル”松田悟志から山下智久にエール 神木が仕掛けた嫌がらせの顛末
家族を亡くした海野(駿河太郎)に同情する神木(ディーン・フジオカ)
神木は自身と永瀬の勝負に顧客を巻き込む。篠崎や海野など、過去に不動産投資に失敗している顧客に目をつけ、投資用物件を購入させるためにけしかけた。神木は「だまされるヤツは、何度でもだまされる」と口にする。顧客リストを悪用し、篠崎や海野に狙いを定める神木の立ち位置は、カスタマーファースト命な月下とは正反対だ。「ご家族のためです。ここは父親としてふんばりどきですよ」と篠崎に笑いかける顔が恐ろしく感じられる。 永瀬が地域の人たちから信頼されていたことで、神木は篠崎という獲物を逃した。敗北を喫した神木は苛立つも、顧客リストをぐしゃぐしゃに握りつぶすと不敵に笑う。海野という次のターゲットに狙いを定めたからだ。そして海野が黒須を突き落とすきっかけを作る。 しかし海野が家族を亡くしていたと知った時、神木は複雑な表情を見せた。忌々しげに顧客リストを机に投げやる神木だが、その苛立ちにも似た感情は海野ではなく、自分自身に向けられているようだった。花澤(倉科カナ)に対して「ビジネスにはならないと思ったが、爆弾にはなると思って登坂に送り込んだ」と打ち明ける神木には悪びれる様子はない。けれど、「あの営業が、海野さんの大切な家族に対する思いを理解してれば、こんなことにはならなかったはずだ……」と話す面持ちはどことなく暗く映った。家族を亡くした海野の胸中に心から同情していたのではないだろうか。 神木に傾倒しつつあった西岡(伊藤あさひ)や東野(財津優太郎)は、神木の営業スタイルに徐々に腰が引けてきた。そのぐらい神木の悪魔的営業はエスカレートしつつある。次回、そんな神木が執拗なまでに1位にこだわる理由がいよいよ明かされる。
片山香帆