39歳を迎えた山P、「代表作」が次々と生まれる元ジャニーズきっての“華やかな役者人生”
近年は『正直不動産』がヒット作に
2011年10月に「NEWS」を脱退した後は、役者業を中心に飛躍していきますが、彼の芸能人生の潮目が大きく変わったのが2020年10月。ジャニーズ事務所(当時)を退所したことでしょう。 退所を機に地上波テレビでの露出が急減。特に民放テレビ局の番組への出演はほとんどない状態が続いていたのです。 2022年に第1弾が放送され、第2弾が今年1月期に放送された『正直不動産』シリーズは人気を博し、山下さんの新たな代表作に数えられるほどになっていますが、このドラマが放送されたのはNHKでした。
実は元「SMAP」の草彅剛も…
元「SMAP」の草彅剛さんも、2021年放送のNHKの大河ドラマ『青天を衝け』に重要なキャラで抜擢されるなどしていましたが、2023年にフジテレビ系の『罠の戦争』に出演するまで、約6年間も民放ドラマに出演できていなかったのです。 当時、ジャニーズ事務所を退所すると民放ドラマに復帰するのはなかなか難しい状況が続いていたということは、想像に難くありません。 そんななか、山下さんも『ブルーモーメント』にて、約5年ぶりに民放の連ドラに帰ってきたというわけです。
最新作『ブルーモーメント』の評判は?
『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season』以来、約7年ぶりのフジテレビドラマ出演としても話題を集めた『ブルーモーメント』。 山下さんが演じるのは気象学の天才で、近年多発している気象災害における被害拡大を防ぐため、内閣府直属のチームとして結成された「SDM」(特別災害対策本部)の気象班チーフ。災害現場に駆け付けて指揮を執る現場のリーダー的存在です。 『ブルーモーメント』は前述の『コード・ブルー』シリーズや、鈴木亮平さん主演の『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2021年/TBS系)などに似ているという声もあがっていますが、率直に言って確かに類似点は否めません。
緊迫感があって高いクオリティの作品
けれど、とても丁寧に作られているドラマだと感じますし、ストーリーも緊迫感があって高いクオリティの作品になっているのです。 第1・2話では雪山が舞台となっており、雪崩のシーンなどのCGにチープさは感じさせませんでしたし、スリリングかつダイナミックな映像となっており、物語に引き込まれました。 また、山下さん演じる主人公とレスキュー隊員が方針の違いでたびたび衝突するのも、お互いの“正義”と“正義”のぶつかり合いとなっており、見応え抜群です。 人命救助ものはドラマの一ジャンルとして確立されており、ある程度は『コード・ブルー』や『TOKYO MER』に似てしまうのは致し方ないことかもしれません。 パクリだなんだという色眼鏡で見なければ、『ブルーモーメント』はエンターテインメント作品として、きちんと楽しめる仕上がりになっていると言えるでしょう。 <文/堺屋大地> 【堺屋大地】 恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。
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