英コンサルティング会社、中国パートナー相次ぎ退社-事業環境悪化
(ブルームバーグ): 英コンサルティング会社コントロール・リスクスで、中国本土パートナーの退社が相次いでいる。世界2位の経済大国でアドバイザリー業務が直面する環境が一段と厳しくなっていることを裏付けている。
北京を拠点としていた大中華圏および北アジア担当のパートナーだったクリス・トーレンス氏は今年初めに退社したと、人事問題だとして関係者が匿名を条件に明らかにした。同氏は現在、APCOワールドワイドで中国問題担当のマネジングディレクターをしているという。
上海でコントロール・リスクスの大中華圏および北アジア担当責任者を務めるケント・ケドル氏は、数カ月以内に退社予定。上海の英商工会議所に所属していたロージー・ホーズ氏は、昨年3月に退社した。関係者の1人が話した。同氏のリンクトインにも記されている。
ブルームバーグ・ニュースの取材に対し、トーレンス、ホーズ両氏はコメントを控えた。ケドル氏は電子メールで、退社は「長期計画」の一環で、以前から会社と話し合っていたとブルームバーグに伝えた。
コントロール・リスクスのコミュニケーションディレクター、レイチェル・ミルフォード氏(シンガポール在勤)は、同社は人事や顧客名簿についてコメントしないと電子メールで説明。
同社が中国本土を拠点とするパートナーをさらに増やすつもりかどうかという質問には答えなかったが、「コントロール・リスクスは中国でのビジネスとそこで事業を展開するクライアントに引き続きコミットしている」とコメントした。
原題:Three Top China Executives Depart Consulting Firm Control Risks (抜粋)
--取材協力:Debby Wu、Sarah Zheng.
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