鉄板カップルにも暗雲が立ち込める恋愛もように注目＜恋愛きょうだい＞

恋愛リアリティ番組初となる(※2024年2月21日時点)、兄弟姉妹をコンセプトに互いに協力をしながら恋人を探す、新感覚の”おせっかい”恋愛リアリティショー「恋愛きょうだい」。2024年3月27日からオンライン動画配信サービス「Hulu」にて独占配信スタートした同番組は、異性のきょうだいがシェアハウスに集められたところから始まる恋愛リアリティショーだ。まさかの新メンバー追加で揺れるメンバーに、シンガポールでのデートをかけた「第一回きょうだいデュエット歌謡祭」へ挑戦することで大きな新展開が。本記事では、考察を踏まえながら第6話～10話を振り返る。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】きょうだいの恋愛を応援するため、本気の歌で勝負 ■1泊2日の旅行デートは成功するも、変わらぬ気持ちにやきもき ジウォンを選んだジェヒョンとチョルヒョンは、ジウォンの兄弟“ユンジェ”の面談を受ける。その結果、1泊2日の旅行デート相手に選ばれたのはチョルヒョンだった。 1泊2日の旅行デートは「セスン×ヨンウ」、「チョア×ジョンソプ」、「ジウォン×チョルヒョン」、そして選ばれなかった3人「ジュヨン×ユンハ×ジェヒョン」の4組でおこなわれることに。そんななか、ヨンウとチョアは電話ランダムデートを繰り広げる。互いに惹かれ合う2人の二度目のデートだ。このデートで2人の距離はさらに縮まり、お互いへの想いは増していった。 後日、それぞれのペアが1泊2日の江原道デートへ出発。想いを寄せる同士というメンバーもいれば、他に気になる人がいるなかで別の相手とデートをするメンバーもいる。思惑どおりにはいかなかった形でもあるが、恋とはそういうもの。そんなチグハグな旅行中、新たな恋が動き出す。 特に変化があったのは、これまでセスンと関係を築いてきたジョンソプだ。第一印象から気になっていたチョアとのデートプランを念入りに立て、最高のおもてなしを演出した。しかしこの夜チョアが「ときめいた人」に送るメールは、デート前と変わらずヨンウへ。チョアの一途な一面を再確認するとともに、ジョンソプの胸中を思うと胸が締めつけられる…。 デートは成功したはずなのに、チョアからのメールが届かなかったことでヤキモキするジョンソプ。この日の宿泊場所は3つの宿に分かれての宿泊で、くじ引きによりジョンソプとチョアは2人部屋に振り分けられた。 チョアの気持ちが気になるジョンソプは、宿でもゆっくり話をしたがる。だがチョアは飲酒により眠さが勝ち、2人はすれ違ってしまう。 ■努力と結果が必ずしも結びつかない恋愛の難しさ 翌日は2組に分かれてグループデート。「セスン×ヨンウ」、「ジウォン×チョルヒョン」の4人はバンジージャンプを、「チョア×ジョンソプ」、「ジュヨン×ユンハ×ジェヒョン」はジップラインを楽しんだ。 デートのあとは全員レストランに集合して、ついに“きょうだい”の組み合わせが発表される。それぞれの過去や成長過程のVTR、そして両親からのメッセージを見て涙が止まらないメンバーたち。各きょうだいの家庭環境や生い立ちを知り、より一層絆が深まった9人であった。 そしてついに、途中でメンバーに加わったジウォンの兄「ユンジェ」が参加。10人揃ったメンバーたちは、次回のデートを決めるために“両親が聴かせたい曲”を選択してデート相手を決める。各メンバーの両親がカードに記した“思い出の曲”をヒントに、女性陣が男性陣へカードを選んで渡す。 その結果、次回のデートは「セスン×ジョンソプ」、「ジウォン×チョルヒョン」、「ジュヨン×ジェヒョン」、「チョア×ヨンウ」、「ユンハ×ユンジェ」という組み合わせに。「ユンハ×ユンジェ」のペアは事前にユンジェが選択した初回デートもあるため、2回連続でデートがおこなわれる。 ソレマウルの家に戻ったメンバーたちは、ユンジェのウェルカムパーティを開催。地下アジトでジウォン、ユンジェ、ジョンソプ、チョルヒョンは朝まで飲み明かした。他のメンバーが寝てもまだ会話を続けるジウォンとジョンソプ。途中で意見がぶつかるところもあったが、朝10時頃まで2人で飲んだことで距離がグッと縮まったようだ。 翌日、前夜の飲み会を知ったセスン。自分の知らないところでジョンソプが他の女性と飲んでいたことでモヤモヤしているようすだった。この日の「ときめいた人」に送るメールも、ジョンソプからセスンには届かなかった。 一方で、ユンジェはユンハと初めてのデートに出かける。緊張から手の震えを起こすユンジェだったが、飾り気のない彼の性格にユンハは好印象を抱く。そんななか、ソレマウルの家ではメンバーそれぞれにメールが届く。内容は、「地下アジトにこっそり移動し、電話をかける」というもの。 実は次回のデートは「兄妹のどちらかしかできない」という内容だった。もちろん自分のデート相手がきょうだいにデートの機会を譲っていた場合も、デートはできない。きょうだいで話し合いの結果、デートが成立したのは「ユンハ×ユンジェ」の一組のみ。他のペアは譲り合いやデート相手が譲ったため不成立となってしまう。 ■第一回きょうだいデュエット歌謡祭の優勝兄弟にはシンガポールのデート権 先日の1泊2日の江原道デートや、ジョンソプとジウォンの朝までの飲み会によりすれ違っていたセスンとジョンソプは、地下アジトで話し合いをおこなう。お互いの正直な気持ちを伝え合い、ジョンソプはスッキリしたようだったが、セスンはまだ悩んでいるようだった。 そしてここでメンバーの年齢が公開されたのだが、最年長ということがわかったユンハとチョアの心境は複雑だった。ユンジェとの年の差を気にするユンハ、ヨンウが年下であることに気後れするチョア。そんなメンバーへ、1通の手紙が届く。 開けてみると、なかには「シンガポールにいきます」という驚きの内容が。ただしもちろん、全員がただで行けるとは書いていない。シンガポールでのデートを賭けた「第一回きょうだいデュエット歌謡祭」が開催されるというのだ。 歌が得意なメンバーもいれば不得意なメンバーもいる。それぞれがユニークな知恵を出し合い、各きょうだいは相談のうえ選曲して練習に励む。きょうだいの意見が合わずに全然曲が決まらない「ユンジェ×ジウォン」や、ダンスの練習までこなして完成度を高める「ジュヨン×ヨンハ」、「セスン×ジェヒョン」はジェヒョンの弾き語りで攻める…など、それぞれが工夫を取り入れて練習を重ねる。 「第一回きょうだいデュエット歌謡祭」は野外コンサートスタイルで開催。良かったと思うきょうだいに1人ひとりが投票する仕組みで、自分たちには投票できないシンプルな勝負となる。 熾烈なバトルの結果、「ジュヨン×ヨンハ」が優勝。ダンスと歌の組み合わせがバッチリはまった形だ。さらに「セスン×ジェヒョン」のきょうだいが“最優秀賞”に選出。優勝の2人にはシンガポール行きチケット2組、最優秀賞の2人には1組のチケットが渡された。 優勝チームはきょうだいが2人とも気になる相手を選べるが、最優秀賞チームはきょうだいのうちどちらかしかチケットを渡せない。ヨンウはチョアを、ジュヨンはジェヒョンを誘い、セスン＆ジェヒョンきょうだいはセスンがチケットを使うことに。そして悩みに悩んだセスンは、これまでと変わらずジョンソプにチケットを渡す。 ソウルでの最後の夜、それぞれが「ときめいた人」にメールを送る。この日初めてジェヒョンとジウォンが互いにメールを送り合った。 お互いに惹かれ始めたジェヒョンとジウォン。しかしダンスを頑張ってジェヒョンにチケットを渡したにも関わらず選ばれなかったジュヨンは、深く傷つく結果に。 さらに地下アジトでは、ユンジェとジウォンのきょうだいが話をしていた。ジウォンはジェヒョンに惹かれていたが、デートの機会もなくタイミングが掴めずにいたため、兄のユンジェに相談したのだ。しかしユンジェは自分の話ばかりでジウォンの話に聞く耳を持たず、喧嘩になってしまう。 ついにシンガポールへ出発の日、それぞれのペアと残りのメンバーは空港へ向かう。すでにカップルのような雰囲気の「チョア×ヨンウ」。良い雰囲気が続いていた2人だったが、シンガポールでの食事中の会話をきっかけで妙な雰囲気に…。 また「セスン×ジョンソプ」のペアも互いの勘違いからギスギスした雰囲気になり、雲行きが怪しくなってしまった。筋書きのないリアリティショーならではの二転三転するドラマ。いったいどのような結末を迎えるのだろうか。 ■拠点はシンガポールへ。環境の変化による気持ちの変化はあるのか 6～10話では1泊2日の旅行やユンジェとユンハの2回に及ぶデートが印象的だった。回を重ねるごとに仲が深まるペアもいれば、自分ではない相手とデートを楽しむ姿に関係が不安定になるペアも。 今回はきょうだい関係の発表や年齢の公開があったため、今後の関係性で多少なりとも影響が出てくるのではないかと考えられる。さらに次回からは本格的にシンガポールへ拠点を移しての生活がスタートするため、環境の変化による関係性の変化にも注目したい。 これまで安定していたチョア×ヨンハのペアも、シンガポールでの長時間デートによってこれまでは見えなかった部分も見えてきたようす。ジェヒョンに想いを寄せるジュヨンや、ジウォンとの関係にも変化があるかもしれない。ここにきて思わぬカップルの誕生も期待できるだけに、最後まで見逃せない展開が続きそうだ。