巨人を導く”スラッガー”に…シーズン40発を達成した大物(5)衝撃の「無償トレード」から
球春到来を迎えた2024年のプロ野球。読売ジャイアンツは、2年連続Bクラスと低迷中。今季は巻き返しを図る1年となるが、チーム不動の4番を務める岡本和真内野手は、昨季自身初のシーズン40本塁打に到達。球団9人目の快挙となった。ここでは、平成以降に巨人で40本塁打以上を記録した歴代選手を紹介する。
小久保裕紀
出身:和歌山県 投打:右投右打 身長/体重:182cm/87kg 生年月日:1971年10月8日 ドラフト:1993年ドラフト2位 読売ジャイアンツに在籍した期間はわずか3年ながら、長距離砲として見事なパフォーマンスを発揮した選手が、小久保裕紀だ。 青山学院大学時代にはキャプテンとしてチームを牽引し、史上初となる大学日本一の立役者に。その後、ドラフト2位で福岡ダイエーホークス(現:ソフトバンク)に入団した。 1995年に本塁打王(28本)を獲得し、順調な滑り出しを見せた小久保だったが、故障の影響などもあり不振に陥るシーズンも見られた。 それでも、チームの中軸打者として好成績を残し続けたなか、2003年オフに無償トレードで巨人に移籍。まさかの展開に球界が騒然となった。 思わぬ形で巨人に加入した小久保だったが、移籍初年度から41本塁打を放つ活躍。巨人の右打者で40本塁打を越えたのは、小久保が初めてだった。紆余曲折を経てソフトバンクに復帰し、故障もありながら駆け抜けた姿は、ファンの記憶に残り続けるだろう。
ベースボールチャンネル編集部