海軍元艦長「中国の強さ知らしめる」と発言 国防部「国の尊厳傷つけた」/台湾
(台北中央社)海軍で艦長を務めた呂礼詩元少校(少佐)が中国広東省珠海で12日開幕した航空ショー「中国国際航空宇宙博覧会」で中国メディアの取材を受けた際、「われわれ中国がいかに強いかを知らしめる必要がある」と発言した。国防部(国防省)は14日、言論は個人的行為であるとしつつ、実際に国家の尊厳を傷つけたとし、言動を慎むよう退役軍人への啓発の徹底を関係各所に求めたとした。 台湾地区・大陸地区人民関係条例では少将以上の役職経験者が中国で党務や軍事などの活動に参加することを禁じ、罰則を設けている。だが、呂氏は少校までの役職しか経験していないため、同条例の適用対象にはならない。 国防部は引き続き軍人への愛国教育を強化するとともに、退役軍人に対しては中国側から招かれた活動に参加しないよう促すとした。 (游凱翔/編集:名切千絵)