能登食材で復興支援アイス 野々市のたい焼き店 くず粉で溶けにくく
野々市市三納2丁目の「たい焼き工房 土九(つちく)」は29日までに、能登半島地震の被災地を支援するため、能登の食材を使ったくず粉のアイスキャンデーを作った。通年で販売し、復興を後押しする。 くず粉のアイスキャンデーは溶けにくく、もっちりとした食感が特徴。土本勝洋社長(50)が主力のたい焼きに珠洲伝統の揚浜式製塩の塩を使っていた能登に愛着があり、復興に何か役立てないかと考え、1月末から開発に取り組んだ。 完成したのは「珠洲大谷塩とれもん」「能登町赤崎いちごヨーグルト」「ひらみゆき農園のブルーベリーチーズ」「能登大納言と抹茶ミルク」の4種類。1本350円(税込み)で、商品名に珠洲や能登といった産地を明示した。 くずアイスは土九の石川と富山の全4店舗で8月中旬から取り扱いをはじめ、金沢駅の店舗では復興に貢献したいと購入する観光客も目立つという。 1級菓子製造技能士の資格を持つ和菓子職人の土本社長は「能登の復興に少しでも役立てればうれしい」と話した。