『光る君へ』藤原道長役・柄本佑、「どこかで終わりたくないと思っていることもある」 クランクアップの心境語る
NHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜午後8時)で藤原道長を演じる俳優・柄本佑(37)がこのほど東京都内で行われた取材会に出席し、クランクアップした心境などを語った。 女優・吉高由里子(36)演じる主人公まひろ(紫式部)と生涯、心の中で思い合う”ソウルメイト”の道長は時の権力者に上り詰めるも出家してしまう。 全撮影を終了した柄本は「まだ実感がない。どこかで終わりたくないと思っていることもある」とちょっぴり寂しみげな表情。出家するシーンでは地毛の長髪をバッサリそり落とした。「そった日にグッと気温が下がり始めて、4日目ぐらいに若干風邪気味になりました」と明かし、「でも快適です。できたらこのままでいい」と久しぶりの短髪の手軽さを笑った。 役柄のため、一昨年から伸ばしてきた髪。思いもひとしおだったはず。「そり始めは、どうということはなかったんですけど、髪の毛が降ってきて手の甲に当たったんです。そこから一気にグッときた。とっても不思議体験でしたね」と振り返った。 第45回では、まひろの娘・賢子(かたこ、南沙良)の父親が道長であることを、まひろから告げられるシーンも。いつ気付くのか気をもむ視聴者も多かったはず。「僕は気付いているんじゃないのかなと思っていたけど、演出から『とにかく道長は気付かないように』と言われていた(笑)」。政(まつりごと)にはたけていた道長だったが、意外と鈍感なところもあったようだ。 道長を1年間演じてきた柄本。「この経験がどんなものだったのかというのは10年後くらいに感じることなのかな。僕はそれでいいと思う」と長い月日をかみしめた。
中日スポーツ