「治療の選択肢を奪った」医師の説明不足で市立甲府病院に賠償命令 山梨
YBS山梨放送
市立甲府病院に搬送され、脳梗塞を発症した男性が治療の選択肢を説明してもらえなかったとして損害賠償を求めた裁判で、甲府地裁は甲府市に55万円の支払いを命じました。 判決などによりますと、2020年9月、甲府市の50代の男性が頭痛などを訴えて市立甲府病院に救急搬送され、その後、脳梗塞を発症しました。男性は脳梗塞の可能性があったにも関わらず、医師から治療の選択肢を説明してもらえず精神的損害を受けたとして甲府市に330万円の損害賠償を求めていました。 判決で甲府地裁は男性に脳梗塞になる可能性を認識する機会を与えず、予防のための治療をする機会を奪ったなどと医師側の過失を認め、甲府市に55万円の支払いを命じました。 判決を受け、市立甲府病院の佐藤弥院長は「判決文を精査して対応を検討したい」としています。