兵庫北部でサザエやアワビなど密漁疑い、18人書類送検 夏に横行、香住海保が取り締まり
香住海上保安署は今年、豊岡市と香美町、新温泉町の沿岸部で、サザエやアワビなどを密漁していた20~80代の男女18人(前年比5人増)を漁業法違反などの疑いで書類送検した、と発表した。 【写真】香住海上保安署が押収したワカメ 18人のうち14人は京阪神在住で、4人は但馬地域の在住。男女別では男性17人で、女性は1人。押収総量はサザエ499個(36・25キロ)、アワビ27個(2・73キロ)、ウニ1個(60グラム)、ワカメ7・96キロだった。これらの中には、県の漁業調整規則で漁業者も漁獲できない稚貝まで含まれていた。 昨年は13人を検挙し、押収総量はサザエ449個(35・81キロ)、アワビ10個(1・08キロ)、ワカメ14・21キロだった。 同署は、沿岸部で密漁が横行する夏季レジャーシーズン(6~8月)に取り締まりを強化した。巡回や漁師からの通報で検挙につなげたケースが多く、「海に潜ったら(サザエなどが)いたので取った」と話す人もいたという。 但馬の沿岸海域は、漁協が県知事から免許を受けて区域を定めた共同漁業権が設定され、漁業者以外がサザエやアワビなどを取ると漁業権侵害となる。(長谷部崇)