4メートルドローンで種もみ直播/田舎館「ライスファクトリー」全国初
青森県田舎館村でコメの大規模生産に取り組む「ライスファクトリー」が国内最大級の大型ドローンを導入し7日、白戸陽平代表取締役(40)がドローンを操り「まっしぐら」の種もみを同社近くの水田へじかにまいた。積載量70リットル、全長約4メートルの大型ドローンによる直播(ちょくはん)は全国初という。 鉄などのコーティングを施した種もみをドローンに積み、水を入れた0.4ヘクタールの水田へまいた。約40キロのもみを2回に分けて水田全体へまき、10分ほどで作業が完了した。 使用したのは、大分市のシーアイロボティクス製のドローン。県のスマート農業機械の導入補助事業を活用したという。じかまきのほか、防除や追肥などにも同じドローンを投入する。 水稲75ヘクタールを作付けするライスファクトリーは、育苗や田植え作業の省力化などを目的に18ヘクタールを乾田直播、0.4ヘクタールを湛水(たんすい)直播としている。「ドローンを導入することで栽培のバリエーションを増やしたかった」と白戸代表。じかまきを終えて「まずは発芽がどうなるかだ。作業効率はいいので、収穫までの様子を見守りたい」と語った。 7日は、同社に大型ドローンを販売したオガワ種苗(五所川原市)の社員らもじかまきの様子を見守り、終了後はドローンを使って水田に鳥よけのテグスを張るデモンストレーションを行った。成田学宏営業部長は「田んぼだけでなく、鳥による食害に困っているリンゴ畑などでも活躍できると思う。農業用ドローンを広めていきたい」と話していた。