VARには“改革”が必要か? ウェールズ指揮官「私たちはもっとプレイしている時間を増やしたい」
試合の流れが止まるVARに苦言
VARの判定をめぐって、プレミアリーグでは毎週のように議論を呼んでいる。11節、1-4と敗れたチェルシーとのロンドンダービーのあと、トッテナムの指揮官アンジェ・ポステコグルーは「レフェリーの判定は受け入れなければならない」としながらも、何度も介入したVARとチェックの時間について「私はサッカーをしているところが見たい」と語っていた。 そして、ウェールズの代表監督を務めるロブ・ページは現在のVARに変化を求めている。英メディア『BBC』が伝えている。 「答えが何なのかはわからないが、“何か”をしなければならない。私たちは、もっとプレイする時間を増やしたい。サポーターはピッチ上でのプレイが見たいのであって、立ち止まり、VARが何を見ているか分からないようではいけない。フラストレーションがたまるだけだ。審判がVARの判定をアシストしているように見える。VARは審判をアシストするためにあるのであって、その逆ではいけない」 また、ロブ・ページはVARがラグビーのTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル、ラグビーのビデオ判定システム)から学ぶことできると述べている 「ラグビーにおけるTMOの方がサッカーのVARよりもはるかに進んでいる。明確でスタジアムにいるすべての人がそのプロセスを知ることができる。そして“9分”ではなく“30秒”で終わる」 VARが本格的に導入される時にも、試合の流れが止まることに関しては否定的な声があがっていた。そして、現状ロブ・ページが語るように審判がVARに“振り回されている”ようにも見えてしまうのも確かだ。毎週のように判定について議論を呼んでいるVARは、根本的に何かを変えていかなければならないのかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部