北海道新幹線 また“岩塊” 見つかり工事ストップ トンネル難工事 突破の秘策は「地上からの撤去」 現場にカメラ初潜入
「地上から直径2mの筒状のもので穴を掘って、岩塊を撤去しています」(上松さん) 岩の塊を突破するため今回とられたのは、地上からのアプローチでした。
岩があるのは深さ15mほどの場所。直径2mほどの硬い刃がついたドリルのような機械で上から72か所を掘り下げ、少しずつ岩を取り除いていくのです。 場所が比較的浅いため、この工法が選ばれました。
掘り出された岩の一部を、ハンマーでたたいてみると…。 「高い音が鳴るので、かなり固い安山岩だと思う」(上松さん) 順調にいけば岩は10か月ほどで撤去できる見込みです。しかし、その1kmほど先には別の岩の塊が控えています。 「羊蹄トンネル」全体で、どれくらいの時間がかかるか見えていません。
「札幌延伸までもう少し時間がかかるが、工期を取り戻せるよう努力したい。頑張っていいものを造りたいので、楽しみにしていてほしい」(上松さん) 自然相手の難工事、地中での挑戦が続きます。
UHB 北海道文化放送
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