救急車呼ぶか迷ったら「#7119」…レタスやダイコンの梱包にQRコード
認知度向上へスーパー協力
救急車を呼ぶべきか悩んだ時、看護師や医師らが電話で症状を聞いて助言する相談窓口「#7119」を多くの人に知ってもらおうと、姫路東消防署(兵庫県)は店で売られる野菜の梱包(こんぽう)袋にQRコード付きのシール(縦4・2センチ、横7センチ)を貼り付けた。専用ダイヤルの認知度を高めようと、同署がスーパーの協力を得た。
「救急車を呼んでいいのかな?」「病院に行ったほうがいい?」「迷ったら、このダイアル!! #7119」――。スーパーのレタスや千切り大根などの袋に貼られたシールには、そんな文言が記される。
姫路市は今年1月、ダイヤルを導入した。県内で活用するのは他に神戸市と芦屋市があり、不急の119番を減らす効果が期待されるが、広く認知されるのはこれからだ。そこで同署では、誰もが手にする野菜にシールを貼ることを企画。市内のNPO法人が経営する「ラーフ農園」(豊富町)や「ボンマルシェ」「ヤマダストアー」の協力を得て、計6店に置いてもらった。
煙や熱を感知して音声で知らせる住宅用火災警報器をPRするシールもあり、QRコードを読み込むと避難所の位置を示すハザードマップや火災発生状況などを知らせる市のLINE公式アカウントや、ホームページに飛ぶ。
各店内に置くのは今月いっぱい。担当者は「市民に知っていただきたい情報も入手できる。有効に活用して」と効果に期待している。