【MotoGP第3戦アメリカズGP】Moto2小椋藍選手、17番手スタートから“不満”の7位ゴール
ペースを上げられず、課題を残して次戦へ
Moto2クラスに参戦する小椋藍選手(MTヘルメット - MSI)にとって、第3戦アメリカズGPの開催地、サーキット・オブ・ジ・アメリカズは好きなサーキットのひとつです。初日午前中のフリープラクティスではトップにつけ、予選のQ1、Q2を分ける重要なセッションである土曜日午前中のプラクティス2では2番手、非常に良い流れでウイークを進めているようでした。 【画像】2024年シーズンのMoto2クラスに参戦する小椋藍選手を見る(6枚)
ただ、Q2から臨んだ予選ではミスが重なって17番手に。決勝レースを6列目からスタートする、厳しい状況となりました。スタート後に前のライダーのミスもあって1周目に9番手まで浮上し、7位でゴールしました。 17番手から7位までポジションを上げてチェッカーを受けているので、大きくポジションを上げてのフィニッシュです。そのぶん、予選のミスが悔やまれる、とも言えます。 しかし小椋選手は、「昨日の予選から、情けないなと思うところがありました」と、MotoGP.comのインタビューで答えていました。「思ったほどペースを上げられなかった。ペース次第では4位でゴールできたレースだったと思う」と言います。
「17番手からスタートして7位でゴールしていますけど、僕は1周目、9位まで浮上しています。そこから(フィニッシュまで)15周の間、全くポジションを上げられず、同じようなところでのレースだったんです。自分の力で追い上げたと思えるレースではなく、ペース的にも課題が残りました。今週は良いところも悪いところもあって、収穫はあったと思うので、次戦に向けて組み立てて良いレースができればと思います」 小椋選手が表彰台に近いところにいるのは確かです。あとは、それがどこで達成されるか、ということになるでしょう。 MotoGP第4戦スペインGPは、4月26日から28日にかけて、スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行なわれます。 ■Moto2クラスとは…… Moto2クラスは、トライアンフ「ストリートトリプルRS」の排気量765ccの3気筒エンジンをベースに開発されたオフィシャルエンジンと、シャシーコンストラクターが製作したオリジナルシャシーを組み合わせたマシンによって争われる。タイヤは2024年よりピレリのワンメイクとなった。クラスとしてはMotoGPクラスとMoto3クラスの中間に位置する。
伊藤英里